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映画『悪の教典』の感想・考察 ラストの意味・結末のその後&ハスミンの犯行動機

悪の教典

 

自分のために生徒の命を奪っていく教師を描いた映画『悪の教典』

 

主人公含めクセのあるキャラクターを中心にドロドロとしたストーリー展開をしつつ、空気感や雰囲気を重視した細かい演出が魅力的な映画でした。

 

初めて観た時は正直好きではない映画だな…という感想だったのですが、2回目である今回は初回よりも考察する楽しみが感じられて面白かったです!

 

なのでどちらかといえばクセのあるキャラクター・ドロドロとした人間模様がお好きな方、自分なりの解釈で映画を楽しむ考察好きな方におすすめな映画でした!

 

 

映画『悪の教典』の作品情報

 

あらすじ

同僚から期待され、生徒からは『ハスミン』と慕われている教師・蓮実聖司。

 

学校内で起きるカンニング対策のために「妨害電波を出そう」と時には行き過ぎた提案をすることもありますが、常に生徒のために笑顔で真っすぐ行動を起こしていました。

 

しかし蓮実の勤める学校ではカンニングの他にも…娘がイジメられていると訴える父兄、万引きをネタに教師に脅されているという女生徒、教師と生徒の禁断の恋。

 

様々なトラブルと思惑、秘密が溢れかえっていました。

 

蓮実はそんなトラブルにも変わらぬ笑顔で真っすぐ向き合い、問題を1つ1つクリアにしていくのですが、自身も1人の女生徒と関係を持つことになり…。

 

予告動画


映画「悪の教典」 予告編

 

動画リンク

悪の教典

悪の教典

  • 伊藤英明
Amazon

 

映画『悪の教典』の感想

 

【面白ポイント】

  • クセのある人間模様
  • 細かい演出多め
  • 2回観ると面白かった!

 

クセのある人間模様

今作は主人公だけではなく主人公の周りにいるキャラクターたちも濃くて、実にドロドロとしたクセのある人間模様になっていて面白かったです。

 

生徒・教師のどちらにもクセのあるキャラクターが集まっていて、それぞれがメイン級に目立つ個性の塊ですごくボリュームのある人間模様になっていました。

 

特に山田孝之さん演じる柴原徹郎は、山田孝之さんにピッタリすぎる1番アク・個性・ミステリアスが詰まっているキャラクターで…。

 

1人だけ個性の花火みたいに異才の輝きを放っていて、目立ちまくっていて面白かったですね。もう画面にいるだけで笑えてくる感じでした。

 

なのでどちらかといえばボリュームのある人間模様、それぞれの個性が光る濃いキャラクターがお好きな方、あと山田孝之さんがお好きな方におすすめな映画ですね。

 

ただボリュームがある反面、それぞれの濃いストーリーが一気に交錯しながらストーリー展開していくので、少しボリューム過多に感じる部分もありました。

 

マンガで1人ずつクローズアップしていくなら良いのかもしれませんが、映画で詰め込むにはそれぞれの個性が強すぎたかな。

 

なので複数のキャラクターが入り乱れる作品が苦手な方、キャラクター数の少ない作品の方が好きという方には不向きかもしれませんね。

 

細かい演出多め

今作はシーンの合間や終わりに入る細かい演出や、間をしっかりと取ったセリフのないシーンなどが多めに盛り込まれているように感じました。

 

何か言いたそうにしながら口ごもるシーンや何も言わずに微笑み合うシーンなど、キャラクターの心情を雰囲気良く伝えてくるシーンが多かったです。

 

 

なので映像からもストーリーへの理解度を高められるような映画、雰囲気の良い映画がお好きな方におすすめの映画でした。

 

ただ細かい演出や雰囲気を重視しているためか、映画のテンポがゆったりしているような印象はありましたね。

 

テンポが悪いわけではないのですが、かなりゆったりとしていて…悪くはないんだけど、1.25倍速で観たくなるな~と個人的には思いました。

 

なのでテンポの良い映画をお求めの方、映画にスピード感をお求めの方には不向きな映画かもしれませんね。

 

あとベッドシーンや裸でいるシーンも多めなので、家族や恋人と観る映画をお探しの方にもあまりおすすめしません。

 

2回観ると面白かった!

数年前、今作を初めて観た時にはあまり好きではない・共感できないという感想を抱いたのですが、2回目の視聴である今回は思ったよりも楽しむことができました!

 

自分の好みや考え方が変わったのか、自分好みじゃない映画だと知っていたから楽しめたのかは定かではありませんが…。

 

今回はハスミンの犯行動機や行動みたないものを考察していくことに面白さを感じられましたし、考察することでハスミンに共感できる部分もあるように感じました。

 

何で1回目の視聴では好みじゃないと思ったのかな?と思うぐらい、割と自分好みの映画だったのではないかなという感想に変わりましたね。

 

なのでどちらかといらばキャラクターの心理・動機などを考えるのがお好きな方、イヤミス系の映画を考察しながら楽しむのがお好きな方におすすめな映画です。

 

ただそういった映画がお好きな方でも、1回目は私のように「この映画好みじゃない」と思う可能性もあると思います。

 

そういった方にはぜひ全てのストーリーを理解した上で、時間を置いてからもう1度今作を観てみるのがおすすめです!

 

映画『悪の教典』の考察

 

【考察ポイント】

  • ラストの意味&結末のその後
  • みやの下着を柴原に渡した理由
  • 清田梨奈が命を落とした理由
  • ハスミンの犯行動機

 

ラストの意味&結末のその後

蓮実がラストで突然「神の意思」「生徒達に悪魔が憑りついていた」と言い出したのは、裁判で責任能力なしという精神鑑定に持ち込むためだったのだと思います。

 

本来であれば美術教師・久米に罪を擦り付け、自分も被害者として罪に問われないようにしていたのですが、証拠・目撃者が出たためにその道が断たれてしまいました。

 

だから罪から逃れる新たな道として、責任能力なしと思われるような突拍子のない言動を取っていたのだと思います。

 

ただ…蓮実が屋上から突き落とした安原美彌が、ラストで生き残っていたことが発覚したので、蓮実の計画はまた崩れ去ることになるでしょう。

 

彼女は他の生徒たちと違い、遺書・トリックまで用意して自ら飛び降りたように見せかけていたので…。

 

生き残られていると、蓮実の精神錯乱・責任能力なしという主張が通らなくなってしまうので、蓮実の計画は全て失敗に終わってしまった…という結末なのだと思います。

 

ただラストでみやが「ハスミン…」と呟いていたことを思うと、もしかしたら彼女は蓮実の犯行について証言しない可能性もあるかもしれませんね。

 

蓮実に恋しているみやは蓮実のことを怪しみながらもずっと一緒にいましたし、蓮実はみやにとって自分を救ってくれたヒーローのような存在でしたから…。

 

「今度は私がハスミンを助けなきゃ!」と証言を偽ったり、分からない・覚えていないで突き通したりするのではないかなと思います。

 

まぁ…みやが蓮実を助けようとしなくても、みやは精神的・肉体的苦痛を長期にわたって受けており、さらに自ら命を断つ選択までして混乱している。

 

「ハスミンと付き合えたら…」という願望が現実のものだと思いこんでしまい、蓮実に突き落とされたのだと錯覚しているのではないかとか弁護士が主張するでしょう。

 

なのでみやの精神面の不安定さ・記憶の正確さを裁判で争い証言を握りつぶし、結局のところ蓮実が責任能力なしという形で無罪になるのではないかなと思います。

 

みやの下着を柴原に渡した理由

みやを屋上から落とす前、蓮実がみやの下着を取って柴原に渡していたのは、柴原のセクハラに信憑性を持たせる証拠として利用するためだったのだと思います。

 

無理心中をはかった久米先生が生徒達の命を次々に奪ったように見せかけるために、久米先生の靴を奪って履いていたように…。

 

みやは柴原のセクハラ行為を苦に自ら命を断ったというストーリーを作り上げ、その証拠としてみやの下着を柴原に渡していたのだと思います。

 

ちなみに蓮実が面倒なトリックを使ってまで屋上のカギを外から閉めていたのも、みやは自ら命を断ったということを強調するためだったのでしょう。

 

屋上のカギは外から閉められない=他の人間がミヤの命を奪い、屋上から出て行くのは不可能という密室を作り出すためだったのだと思います。

 

個人的には生徒たちを一か所に集めるために外鍵を閉めたのではなく、みやのための密室をつくりだしたついでに活用しただけだと思いました。

 

清田梨奈が命を落とした理由

久米先生と親しかった前島雅彦が見つめていたカッターで手首を切った少女・清田梨奈は、雅彦の手によって命を奪われたのではないかな。

 

そもそも梨奈が命を落とした原因は、手首の傷ではないと思います。

 

手首を切ったにしては、手首からではなく腹部あたりから出血しているような血の広がり方をしていましたし…。

 

彼女は右手にカッターを持っていましたが持ち手とカッターの向きが逆で、あのままだと手首を切るのは難しいような状態でした。

 

なので彼女は自ら命を断ったのではなく雅彦の手によって腹部を刺され、雅彦がその犯行を隠すために手首に傷を付けてカッターを持たせたのだと思います。

 

動機は定かではありませんが…もしかしたら雅彦は同性愛者ではなく両性愛者で、失恋直後ではあるものの梨奈のことも気になり始めていたのではないかな。

 

バリケードをつくっている時にも梨奈のことを無言で見つめているシーンがありましたし、少なからず気にかけていたというか好意を寄せていたのでしょう。

 

そしてそんな好意が緊迫状態であらぬ方向に行き、彼女を恐怖から救うためには自分が命を奪ってあげるしかないと思って手にかけてしまったのではないかなと思います。

 

もしくは雅彦は美術部で何とも言えない絵を描いていたことを思うと、実はシリアルキラーとしての才能を持っていて…。

 

「人を手にかけるってどんな何だろう」という好奇心、今ならバレないという安心感のようなものから梨奈を手にかけた可能性もあるかもしれませんね。

 

ただ興味はあったものの実行するのは初めてだったから、カッターや持ち手が逆になっていたりとチグハグになってしまっていたのではないかな。

 

わざわざ隠蔽工作したのは自分が生き残る可能性も考えてのこと、蓮実のように自分に罪がかからないようにするためだったのでしょう。

 

なので個人的には梨奈は自ら命を断ったのではなく雅彦によって命を奪われ、その犯行を隠すために雅彦が手首を切ってカッターを持たせていたのではないかなと思います。

 

ハスミンの犯行動機

ハスミンはおそらく完璧主義で、自分が完璧であるために邪魔になる人間を排除しようと犯行を繰り返していたのではないかなと思います。

 

クラスの生徒全員を手に掛けたのも、ミヤを手にかけた時に別の生徒がやってきて予定外の犯行を行うことになってしまったから…。

 

自分に罪がかからないように別の犯人を自然な形で用意するためには、久米先生に罪を擦り付けつつクラス全員を手にかけるしかないという考えに至ったのだと思います。

 

全ては自分が完璧でいるため、自分はキレイな状態で完璧な教師・蓮実聖司を作り上げるために犯行を繰り返していたのでしょう。

 

ちなみに蓮実が自宅で度々裸でいたのは、完璧主義ゆえだったのだと思います。

 

生徒たちを一掃する時にもレインコートを着用していたり、度々顔を拭いたりしていたので、血肉で服や肌が汚れるのがイヤなのでしょう。

 

だから外出中は仕方なく服を着るものの家では服を汚さないように、もし汚れてもすぐにシャワーで洗い流せるように裸でいたのだと思います。

 

そこまで潔癖なのに家がボロボロなのは、自分が完璧でいることと住居は関係ないからかな。

 

住まいや車といったステータスは、蓮実にとってはそこまで重要ではないステータスというか…教師・蓮実聖司には関係ないから無頓着だったのでしょう。

 

それほど自分自身が完璧でいることに拘った歪んだ完璧主義者だからこそ、他人の命を重く受け止めず、自分のために犯行を繰り返していたのだと思います。

 

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まとめ

 

数年前に観た時は好みじゃない映画だなと思っていたのですが、今回は考察までしっかり楽しめて面白かったです!

 

少し気になる点はいくつかあるものの、ドロドロとした人間模様やストーリーを中心に蓮実の心理・行動動機を考察するのがとにかく楽しかったですね。

 

なのでどちらかといえばドロドロとした人間模様がお好きな方、キャラクターの心理を考察するのがお好きな方におすすめな映画でした!

 

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