不運でラッキーな男の、運命のイタズラを描いた映画『ブレット・トレイン』。
かなり濃いキャラクターによるゆるいアクション×コメディ映画で笑えたし、それでいて無駄な要素がなく、ストーリー性がしっかりとしていて面白かったです。
どちらかといえばアクション×コメディの組み合わせがお好きな方、ストーリーやキャラに無駄な要素がない映画がお好きな方におすすめ!
映画『ブレット・トレイン』の作品情報
あらすじ
屋上からの落下で意識不明の重体になっている息子を心配する男/キムラがいて、動物園からは蛇がいなくなり…何かと不穏で騒がしい街/東京。
そんな東京に、復帰後初の仕事として簡単な荷物運びの依頼を受けた運の悪い男/てんとう虫(レディバグ)は、仕事仲間/カーバーの代役で来ていました。
仕事の内容は東京発・京都行の超高速列車/ゆかり号、そこにあるブリーフケースをゲットすること。
けれどその列車には、他にも多くの人物が乗り込んでいました。
息子を落としたのは自分だという謎の連絡を受け、武器を持って乗り込んだキムラ。
日本裏社会トップに実力を見せて仲間入りして油断させてから、裏切って自分がトップの座についた冷酷と名高いロシア人/白い死神(ホワイト・デス)…の息子/サン。
攫われていたサンと、身代金入りのブリーフケースを取り戻して京都まで護送する任務を請け負った殺し屋/みかん(タンジェリン)と、トーマス大好きレモン。
白い死神の組織の下っ端の下っ端であるキムラを呼び出し、白い死神を亡き者にしろと命令する謎の少女/王子(プリンス)。
みかんとレモンはくだらないことで言い合ってばかりですが、ボリビアで多くの人間を葬り去った実績のあるプロでした。
だから自動車事故によって最愛の妻を亡くした白い死神の息子を護送する仕事が、絶対に失敗できないと理解していましたが…ブリーフケースはてんとう虫の手に。
てんとう虫は列車を降りれば仕事完了でしたが…結婚式で仲間と愛する女を奪った犯人への復讐心に燃える仕事人/オオカミ(ウルフ)から、突然の襲撃を受けます。
何とか彼を撃退できたものの、電車を降りることには失敗。
そうこうしている内に白い死神の息子は亡き者にされているし、ブリーフケースがなくなったことに気がついたレモンとみかんは犯人探しをはじめて…。
予告動画
動画リンク
映画『ブレット・トレイン』の感想
【面白ポイント】
- ゆるいアクション×コメディ
- 必要性のある濃いキャラクター性
- 全てが伏線だった結末!
ゆるいアクション×コメディ
仕事人・復讐者・マフィア…様々な闇社会のキャラが現れるにも関わらず、根本的にはゆるくコメディチックで面白かったです。
ストーリー・キャラのテンポ感も良くて、ぼんやりと観ていても楽しめるくらい観やすい映画でした。
印象としては映画というよりも、コントに近いです。
まるでアンジャッシュのコントを観ているような、キャラクター同士の話が行き違いつつすれ違いながら交差していて…めちゃくちゃ面白かったですね。
それでいてストーリーもしっかりとしていて、キャラの行動が他のキャラの分岐と言うか伏線になっていて、見ごたえを求めている方にもピッタリ。
そういった意味では、ゲームのようでもあったかなと思います。
アクション×コメディの組み合わせを思うと、映画『RED レッド』っぽさもあったかな。
なんというか、カッケー!ってなってしまうような、少年心をくすぐるカッコよさと…乙女心をくすぐるゆるさのある映画で良かったです。
ただ過去と現在、メインキャラクターがいったりきたりするので…そういったのが苦手な方だと、不向きな映画だったかもしれませんね。
必要性のある濃いキャラクター性
今作はキャラクター性がとにかく濃かったのですが、その濃さにちゃんと理由というか必要性を感じられて、胸焼けすることなく観続けることができました。
全てのトラブルに巻き込まれる不運な主人公、凄腕の仕事人なのにどこか抜けてる双子、全てのトラブルから必ず救われるラッキーな王子。
全体的に濃ゆくて、それでいて明確な目的・愛されるにたる背景といった芯をしっかりと持ったキャラクターばかりですごく良かったです。
そんな濃いキャラクターがすれ違いながら交差して、なかなかにカオスな場面も多かったけれど、意味不明にはならなくて良かったですね。
あと地味にレモンやみかんが、敵側から味方側になる感じ…なんだかんだで仲良くしてるのが、個人的には好きでした。
私は面白いキャラクターとか癖のあるキャラクターが好きなのですが、多すぎると胃もたれするか要素過多でしんどくなりやすいタイプなのですが…。
今作はこんなにも濃ゆいキャラクターしかいないのに、胃もたれすることなく観られるキャラ設定がなされていてすごく良かったです。
個々に個性がちゃんとあるんだけど、個性がストーリーの中にちゃんと組み込まれている感じというか、ストーリーに必要性のある個性というのがすごく好きでした。
あと地味に、てんとう虫をずっと睨む駅員さんが好きでしたね。
映画『ナイトミュージアム』の館長に通じるものがあって、仕事をちゃんとしている悪い人ではないんだけれども嫌味な感じ…好きでした。
全てが伏線だった結末!
双子の過去の仕事の話・毒使いの話・ウルフの結婚式・白い死神の妻の話・てんとう虫の仕事が代役というのも…全部伏線だったと回収される結末は最高でしたね!
最初はあんなにもゆるいアクション×コメディ映画だったのに、ちゃんとその中に伏線を散りばめていて、その上で最後に全てを回収する。
そして主人公の不運な設定にもちゃんと意味があったというのが、最高でしたね。
全くそんなつもりで観ていなかったせいもあるかもしれませんでしたが、そういえばこの映画ミステリーだったんだ!と衝撃を受けました。
ラストのアクションもゆるさは残しつつも伏線を活かし、カッコよさのある感じで…スタートからラストまで、しっかりと面白かったです。
電車という舞台で繰り広げられるアクション×ミステリー映画だったことを思うと、映画『トレイン・ミッション』と似たところがあったかなと思います。
ただ今作の方が、とにかくゆるい。
笑って楽しむことができる、それでいて衝撃もカッコよさもある映画で、個人的には大好きな映画でした。
アクション映画が好きな人も、ミステリー映画がお好きな人にも好かれるというか、楽しめる映画だったのではないかなと思います。
映画『ブレット・トレイン』の考察
【考察ポイント】
- ウルフと天道虫/レディバグの関係
- 白い死神/ホワイト・デスの真意
- 王子/プリンスの計画
- みかん/タンジェリン&レモン
- タイトルの意味
ウルフと天道虫/レディバグの関係
ウルフとてんとう虫は前の仕事で少しだけ接触しただけの関係性でしたが、てんとう虫の不運ゆえに、多少恨みを持っているウルフと偶然出会ってしまったのだと思います。
ウルフがレディバグを襲う理由
ウルフは妻や参列者の命を奪った憎き相手を探し出し、復讐するために列車に乗り込んだだけで、てんとう虫と出会ったのも襲うことになったのも不運な偶然だと思います。
そもそもウルフの狙いは結婚式のケーキに毒を盛った毒使い/ホーネットなので、てんとう虫を狙って列車に乗ったわけではなかったはずです。
ウルフ本人もてんとう虫に襲いかかった時に「一石二鳥だぜ」と偶然を匂わす発言をしていましたからね。
けれどいざ列車に乗り込んで見れば、結婚式で見覚えのある顔…自分の服に視線を落とし、晴れ着を汚すきっかけになった男だと思いだしたのでしょう。
おそらくですが、ウルフは妻と仲間を奪った人間も憎いけれど、自分ひとりだけが生き残ったことも許せなかったのではないかなと思います。
だから自分が生き残るきっかけになったというか、ケーキを食べる時に結婚式を離れるきっかけになったてんとう虫も、ウルフにとっては憎い相手。
もしてんとう虫にぶつかって服を汚さなければ、命を落とすことになっていたけれど…孤独・生き残った悲しみ・憎しみを味わうことはなかったはずですからね。
もちろん一番憎い相手はホーネットだけれども、てんとう虫のことも顔を見たら思い出して襲いかかる程度には憎んでいたのではないかな。
つまりホーネットに復讐しようとしていたら、たまたまもう一人の憎い相手であるてんとう虫に出会ったから、ウルフは怒りのままに襲いかかったのだと思います。
結婚式にレディバグがいた理由
てんとう虫がウルフの結婚式にいたのは、別件でウルフの所属していた組織のボス/エル・サグアロのことを探っていたからではないかなと思います。
てんとう虫はウルフのことは顔は覚えているものの名前すら知らない様子でしたが、仲介人/マリアからエル・サグアロの名前を聞いたらピーンっと来ていましたからね。
エル・サグアロの命を奪うつもりだったのか、彼の周囲を探っていたのかは定かではありませんが…グローバルに仕事をしていた結果の偶然の出会いだったのでしょう。
つまりてんとう虫がウルフの結婚式にいたのはエル・サグアロ関連の仕事のためであって、ウルフとの直接的な関係はなかったのだと思います。
白い死神/ホワイト・デスの計画
白い死神の目的は、妻が亡くなる原因になった全ての人間を『仕事失敗』という理由で亡き者にすることだったのではないかなと思います。
息子/サンを巻き込んだ理由
白い死神にとって妻は最愛の存在だけど、子供は愛する存在じゃなかった…そして息子は妻が亡くなる原因となった人物だから消しただけだと思います。
直接的に排除するのではなく、わざわざみかんとレモンに護衛させつつホーネットに毒でやらせたのは…全員を亡き者にする理由を『仕事失敗』にするため。
仕事人として誇りを持って働いた結果、無関係な妻を巻き込んだ彼らに仕事失敗という烙印をどうしても押したかったのではないかなと思います。
そのためには、息子を巻き込むのがちょうど良かったのでしょう。
好き勝手して、後始末は親に頼るだけのどうしようもない息子…そもそも奥さんが亡くなった根本的な原因は、息子が警察沙汰を起こしてSOSコールしたせいですからね。
だからホーネットに、息子をやるように依頼した。
ホーネットの仕事が成功するか失敗するかはどちらでも良かった…どっちに転んでも、みかんとレモン、ホーネットのどちらかに仕事失敗させることができますからね。
息子を守る仕事を失敗するみかんとレモン、息子を亡き者にする仕事を失敗するホーネット…息子を巡って戦う彼らが相打ちになれば、一石二鳥。
どちらかが生き残っても、仕事失敗を理由に排除することが出来ますからね。
おそらくですが、白い死神は息子にもなにか仕事を頼んでいて…誘拐されていたということは、その仕事に失敗していたのでしょう。
だからもしホーネットが失敗して息子が生き残っていたとしても、それを理由に消していたのではないかな。
つまり息子を今回の件に巻き込んだのは、息子も憎い相手の一人だから+仕事人たちに仕事失敗の烙印を押すのにちょうど良かったからだと思います。
カーバーへの荷物運びの依頼
妻が亡くなる直接的な要因となったカーバーにだけ簡単な荷物運びの依頼をしたのは、お前にはその程度の仕事がお似合いという皮肉だったのではないかなと思います。
みかんとレモンには白い死神の息子を取り戻す+ケースの護衛任務、ホーネットにはその息子を亡き者にするという…仕事人らしい依頼をしていました。
なのにカーバーにだけはケースを奪って京都駅まで持ってくるという、復帰初の仕事にちょうど良いといわれるくらい簡単な仕事を依頼。
この極端過ぎる依頼の落差には、白い死神の怒り・憎しみ・嘲笑が含まれていたのではないかなと思います。
優秀で残忍な仕事人なんて言われているけれど、白い死神を亡き者にする仕事で妻を間違えて消した…仕事失敗をすでにしているカーバー。
そんなお前にはこの程度の『誰にでもできる簡単なお仕事』がお似合いだという皮肉から、カーバーには荷物運びの依頼をしたのではないかなと思います。
そしてカーバーは別に仕事を成功しても良かった…だってすでに白い死神を亡き者にする仕事で『仕事失敗』という烙印が押されている状態なのだから。
むしろ京都駅まで無事にやってきたら、自分の手で復讐できると…そう思ったからこその、簡単な仕事依頼だったのではないかなと思います。
まぁ、そのせいでプライドの高いカーバーは仕事を断ってしまい、不運なてんとう虫が代役を勤めることになってしまうんですけどね。
ホワイト・デスの末路
あれこれ計画して色々な人間を巻き込んで復讐しようとしていた白い死神は、最終的には娘である王子の計画に巻き込まれて亡き者になりました。
白い死神はカーバーの代わりにてんとう虫が仕事をしているなんて知らず、てんとう虫を消そうとします。
けれど自分の武器は弾切れ…そのため、娘である王子から取り上げていた武器を使用することにしました。
けれど武器には王子によって暴発する仕掛けが施されていて、引き金を引いたことで白い死神は頭の半分が吹っ飛んで亡き者になったようです。
自分の計画に他者を巻き込みまくったからこそ、自分も他者の計画に巻き込まれる…子供を蔑ろにしていたから子供に命を奪われるというお似合いな最期だったと思います。
王子/プリンスの計画
キムラを利用して父親を亡き者にする計画でしたが、キムラを失ってそれが難しくなったため…急遽、暴発する武器を自分に向けて発砲させるつもりだったのだと思います。
わざわざ暴発する仕掛けを施した武器を父親に向けたのも、それを簡単に奪われたのも、自分を撃つように言ったのも…全ては王子の計画だったのでしょう。
バカ息子ばかりに目を向けて、優秀な自分には『女』という理由で目も向けない父親…そんな父親を消すことで、自分の実力を見せつけようとしたのではないかな。
蔑ろにしてきた自分に消される父親を嘲笑いつつ、父親を消した自分を認めざるをえない組織を引き連れて、次の白い死神になる自分。
そうすることで自分の存在価値・力を見せつけるじゃないけれども、自分が主役なんだぞと自分の存在をアピールしようとしていたのではないかな。
なんというか自分を愛さない父親に対する復讐であり、自分の価値を認めさせるための絶対に失敗できない初仕事でもあったのではないかなと思います。
誤算だったのは…娘が自分の命を狙っていると知っていても、白い死神にとっては撃つ価値もないほど王子の存在がどうでも良かったということかな。
最終的には自分の計画に白い死神はまんまと引っかかったわけだけど、王子にとって爽快感のある勝利ではなかったように思います。
キムラを利用した理由
白い死神を排除するためにキムラを利用したのは、自分が上に立つ能力のある人間・人を従える能力があるとアピールするためだったのではないかなと思います。
王子の目的は父親に自分を認めさせること、白い死神の手下に裏切り行為をさせること、自分が次の白い死神になることだったのではないかな。
そのためには自分の手で仕事をこなせるだけの頭脳・力ももちろん必要だけれども、それ以上に人を従える力が必要だと考えたのだと思います。
かつて実力で裏社会のトップにいる組織に入り込み、信用されてから裏切り、多くの人間を従えてそれを壊滅させた白い死神のように。
そして良き人材を求めていた時に兄の誘拐・身代金の受け渡しという白い死神に接触する絶好の機会が訪れ、ちょうどよいタイミングでキムラという人物も発見。
調べてみれば両親のことがあって白い死神を恨んでいるようだから使えると判断し、子供を人質に取れば従うだろうと考えたのでしょう。
そのために彼の息子を連れ去ったのに…愛されているキムラの息子を見て、どうしてこいつだけ愛されるんだと、思わず屋上から突き落としてしまったのではないかな。
王子にとってキムラの息子を突き落としたのは、想定外のことだったのではないかな…けれど一命はとりとめていたから、計画通りに人質にすることにしたのでしょう。
つまり想定外のこともあったけれど、自分が次代の白い死神になる能力があると見せつけるために、わざわざキムラを利用したのではないかなと思います。
みかん/タンジェリン&レモン
優秀なのにどこか抜けてる双子の仕事人、みかんとレモン。
本当に双子?
体型・肌の色・顔立ちも全く違う二人ですが、兄弟と呼び合って他者からも双子と呼ばれていたことを思うと、本当に双子だったのではないかなと思います。
調べてみると…実際に肌色の違うカップルから、肌色の違う双子が産まれたという前例もあるらしいです。
それに双子の回想シーンで、幼い頃から仲良さそうにしている双子の姿もありましたし…個人的には本当に二人は双子だったのだと思います。
そしてお互いのことをとても大切に思っていて、双子であることにも一種の誇り・宝物・特別感のようなものを持っていたのではないかな。
みかん・レモンというコードネームには文句を言っていたけれど、双子と呼ばれることに文句を言っている様子は一回もありませんでしたしね。
なのに周りからは似てないと言われて、それが許せなくて喧嘩して…そうしている内に、ウルフのように自然と裏社会への道へと進んでいくことになったのでしょう。
そしていつでも二人で仕事をして、二人のコードネームは『双子』。
本当に双子だからこそ、双子であることを周囲に認めさせつつ生きていくために、二人は仕事人をしているのではないかなと思います。
タイトルの意味
王子の仕掛けた一発の弾丸が運命を決する電車・弾丸まみれの列車という意味もあると思いますが、運命が収束する列車という意味合いもあったのではないかなと思います。
普通に読むとブレットは弾丸、トレインは列車という意味ですが…ブレットには金融用語で、借金を支払期日の最終日に一括返済するという意味もあるらしいです。
だから今までの悪運・悪行という人生の負債が積み重なった結果、兄弟を失う・落命・復讐達成・生き残るという結末が一気に来たということではないかなと。
電車が自分、今まで走ってきたレールが負債を重ねた人生、そして命の終わりが終点…人生には必ずそれ相応の結末というか、人生が収束する時がくるということでしょう。
全ては自業自得で因果応報で、運命であり…自分で選択した末の必然でもあるのではないかな。
つまりタイトルには、今までの人生のツケを支払う時が必ず来るみたいな意味合いも込められていたのではないかなと個人的には思いました。
映画『ブレット・トレイン』の関連作品
ゆるいアクション×コメディ(+恋愛)がお好きな方におすすめです。
主人公に絡んでくる、仕事しているだけなのに嫌味なキャラがお好きな方に。
電車を舞台にしたミステリー映画がお好きな方におすすめです。
映画版とはかなり設定も印象も違うので、好みは分かれそうかな。
まとめ
最初はゆるいアクション×コメディ映画だったのに、ラストではちゃんとアクション要素・ミステリー要素も持ってくる映画で面白かったです。
個々のキャラクターが濃ゆいのに、胃もたれしないというか…無駄な濃さでないのも、個人的には好きでした。
なのでどちらかといえばアクション×コメディの組み合わせがお好きな方、ストーリーやキャラに無駄な要素がない映画がお好きな方におすすめな映画でしたね。