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映画『ヒューゴの不思議な発明』の感想・考察 父親が機械人形に残したメッセージ

ヒューゴの不思議な発明(吹替版)

 

子供達と大人の夢を描いた映画『ヒューゴの不思議な発明』

 

子供向けのファンタジー映画かと思いきや、ファンタジー要素はほぼなく、想像以上に大人向けな作品になっていて面白かったですね。

 

今作はどちらかといえば大人向けのアドベンチャー映画をお求めの方、映画史・映画がお好きな方におすすめな映画です!

 

 

映画『ヒューゴの不思議な発明』の作品情報

 

あらすじ

駅で時計整備をしながら駅構内の物をくすねて暮らす少年・ヒューゴ。

 

火事で父を亡くしてから、父と共に修理していた思い出の『機械人形』を直すことを目標に、駅構内で部品になる物をくすね集めていました。

 

しかし、いつも通り部品をくすねようとしていたある日、おもちゃ屋の店主・ジョルジュに捕まってしまいます。

 

なんとか鉄道公安官のところに連れて行かれずに済んだものの、捕まった時に大切な『父の手帳』をジョルジュに取り上げられてしまったヒューゴ。

 

返してくれと何度頼んでも聞き入れてもらえず、途方に暮れるヒューゴはジョルジュの家に住む冒険好きな少女・イザベラに協力してくれるよう頼みます。

 

イザベラ協力の元、何とか手帳を取り返そうと奮闘するヒューゴでしたが…。

 

予告動画


映画『ヒューゴの不思議な発明』予告編

 

動画リンク 

ヒューゴの不思議な発明(吹替版)

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映画『ヒューゴの不思議な発明』の感想

 

【面白ポイント】

  • 鉄道公安官さんのキャラが良い
  • 映画史が感じられる!
  • 大人の夢がテーマ

 

鉄道公安官さんのキャラが良い

ギャグっぽさ・純情さ・仕事に対する責任感のあるキャラクターで、個人的にはかなり好きなタイプのキャラクターでしたね。

 

最初は完全に悪役として登場するのですが…。

 

警察官とのやり取りしている時にはフォローになっていない気遣いをしていたり。

想いを寄せる女性の前では思うようにしゃべることが出来なくなったり。

最終的にはヒューゴを片手で救い上げてくれちゃうカッコ良さもありましたし!

 

基本的には自分の職務を全うしようとする姿勢が感じられて、なんとも憎めないキャラクターだったなと思います。

 

印象としては、以前記事にした『ナイトミュージアム』に登場する館長に似ていましたね。

 

良い人とは言えないけど悪い人でもないような憎めない感じ、自分の仕事に誇りを持っているからこそ周りの人に厳しい感じがそっくりだったと思います。

 

個人的には主人公であるヒューゴにはあまり共感できなかったためか、この鉄道公安官にはかなり惹かれるものがありましたね

 

憎めないキャラクターがお好きな方、なんだかんだでカッコいい男性キャラがお好きな方にはぜひともチェックしてみていただきたいです!

  
 

映画史を感じられる!

パパ・ジョルジュの過去と共に映画史を感じられるシーンは、映画好きとしては心躍るものがあって良かったですね!

 

カメラを動かすために手動で回し、細かい部分は現場で細かく指示し直して、カットを入れて演出を追加したり、CGがないから人形を手動で動かして…。

 

現代ではポンっとボタン1つで出来る様なことにも恐ろしいほどの手間がかかっていて、映画に対する愛情・熱意のようなものがより強く感じられました

 

もちろん現代の映画製作も大変だとは思いますが、昔の映画製作の方が冒険感がある気がするんですよね。

 

誰もやったことのないことを手探り状態で、どんどん自分のイメージ通りのものを作り上げていく工程に、現代とは違ったロマンが詰まっているように感じました。

 

まさに冒険家っていう感じ!

 

その冒険のパートナーに、自分にとって女神とも言える妻を選んでいるというのもまた良くて…個人的にはとてもテンションが上がりました。

 

そしてそんな過去の手探り・工程があったからこそ、現代の映画製作に繋がるものがあると思うと…なんとも壮大なロマンですよね。

 

今作は映画好きな方、映画史がお好きな方、過去から未来へと繋がるロマンがお好きな方には、ぜひともチェックしてみていただきたいです!

 

大人の夢がテーマ

主人公が少年・ファンタジー色の強いパッケージ画像から子供向け映画と思っていたのですが、今作はどちらかといえば大人向けの映画だと感じました。

 

もっと言えば、大人の夢をテーマにした大人向けの映画ですね。

 

名付け親になり、本を送る本屋のムッシュ・ラビス。

映画製作に愛情と人生のすべてを賭けていたパパ・ジョルジュ。

そんなジョルジュを側でずっと支え続けるママ・ジャンヌ。

想いを寄せる女性にアプローチできずにいる鉄道公安官。

少年時代からの憧れを胸にジョルジュの作品を集めるルネ・タバール。

 

大人たちがそれぞれの夢を追いかけたり、守ったり、壁にぶつかっていたり…思い思いに悪戦苦闘する姿を楽しめる様な映画だったと思います。

 

そしてそんな大人たちの夢は、次の世代へと引き継がれていく…。

 

子供の夢に大人たちは良い刺激を受け、夢に憧れていたときの熱意を取り戻したり、新たな行動を起こすようになります。

 

そんな姿を見た子供たちは大人の意思を継ぎ、夢はどんどん次の世代へと引き継がれていく…なんとも美しい夢のリレーでしたね。

 

大人たちの夢に至るまでのストーリーが少し冗長に感じなくもないですが、最後まで観ると魅力を感じられる映画になっています。

 

なのでこの映画を観る際には、ぜひとも最後までチェックしてみていただきたいです!

 

映画『ヒューゴの不思議な発明』の考察

 

【考察ポイント】

  • ヒューゴの発明品&タイトルの意味
  • 父親が機械人形に残したメッセージ
  • おじさんがヒューゴを引き取った理由
  • ヒューゴがハートのカギをつくらない理由

 

ヒューゴの発明品&タイトルの意味

ヒューゴが発明した物とは機械人形のパーツのこと、そしてタイトルにはその発明によってつながった不思議な縁・夢という意味が込められているのだと思います。

 

パパ・ジョルジュのつくった機械人形。

 

父と共に直し、父亡きあとには父の手帳を頼りに直していましたが、最終的にはメモにも頼らず自分の力だけで最後のパーツを機械人形に入れていました。

 

つまり、機械人形の最後のパーツはヒューズの発明によるものなんですよね。

 

今までの経験を参考に自分1人で作り上げたパーツ。

 

これはヒューズの発明品と言えるのではないかなと個人的には思います。

 

そしてヒューズの手によって直された機械人形は、巡り巡ってパパ・ジョルジュの下へと帰って行きました。

 

パパ・ジョルジュが作り上げ、ヒューズの父が直し、最後のパーツを作り上げたヒューズの縁が、機械人形によってリング状に繋がります

 

それによってパパ・ジョルジュは映画への情熱を取り戻し、ヒューズはパパ・ジョルジュの元での安定した暮らしを手に入れることが出来ました。

 

ヒューズの発明によって全く関わりのなかったパパ・ジョルジュとヒューズの縁がつながったのです。

 

さらにそれによって鉄道公安官、ルネたち大人の縁までもつながっていき、多くの夢も生まれ、繋がっていました

 

なのでタイトルには、ヒューゴのつくった発明品によって繋がる不思議な縁・夢という意味が込められているのではないかなと思います。

 

父親が機械人形に残したメッセージ

古いものを大切にしつつ、新しい風を取り入れることも大切ということを伝えたかったのではないかなと思います。

 

あの機械人形はヒューゴの母親が育った地で生まれた物でした。

 

母親のことを忘れられずにいる父親とヒューゴは、その機械人形を直すことで母親の思い出を大切にしながらも、これからの新しい道を歩もうとしていたのではないかな。

 

機械人形を修理するために古いパーツを探したり、父のメモをなぞるだけではなく、新しいパーツを作り出すことが大切だったように。

 

最後のハートのカギを手に入れるために、イザベラの協力が必要だったように。

 

古い物は思い出として大切にしつつ、でもそれに囚われてはいけないというか…新しい自分を模索することも大切ということを伝えたかったのではないでしょうか。

 

さらに、メッセージにはヒューゴの将来のことも含まれていたと思います。

 

父親が時計職人だったために、ヒューゴは何も疑うことなく時計に関わり、父亡きあとにも言われるままに時計に関わる仕事をしていました。

 

ですが、父親は別の道を歩んでも良いと思っていたのではないでしょうか。

 

父の背中を追い続けるだけではなく、映画監督でもマジシャンでも…自分の好きな道を進んでほしいと思っていたからこそ、人形を一緒に直していたのではないかな。

 

思い出や過去にとらわれることなく自分が行きたい道・夢を見つけてほしい、歩んでいってほしいと考えていたのではないかなと思います。

 

そして最後にヒューゴがマジックをパーティー客に見せていたことを思うと、父のそんなメッセージはヒューゴにしっかりと届いていたのではないかな。

 

…そうだったらいいなと個人的には思います。

 

おじさんがヒューゴを引き取った理由

子供に関心のなさそうなおじさんがヒューゴをわざわざ引き取ったのは、自分の仕事をさせるためだったと思います。

 

ヒューゴに仕事をさせておけば、自分は飲んだくれていても給料を受け取ることが出来ますし、得だと考えたのでしょう。ヒューゴは父親譲りで手先が器用でしたしね。

 

ここからはほぼ妄想ですが…ヒューゴの父が亡くなったことには、実はこのおじさんが関わっていたのではないでしょうか。

 

ヒューゴの父が博物館で火災に巻き込まれた時、どこからか物音が響いていましたが、あれは実はおじさんが博物館に忍び込んでいた音だったのではないかなと思います。

 

ヒューゴを引き取るために家を訪れた際にも、おじさんは家にある時計を無断で持ち出している様子があったので、おそらく手癖の悪い男だったのでしょう。

 

おじさんはヒューゴの父親から博物館のことを聞き出したか、カギをくすねるかして入ったのかもしれませんね。

 

忍び込んだ理由は定かではありませんが、働きたくないけど金は欲しいと思っていたとか…そんなくだらない理由だったと思います。

 

そして用が済んだ後。

 

おじさんは博物館に火を放ち、自分に疑いを向ける可能性のある父親の命を奪いつつ、証拠隠滅をはかったのではないでしょうか。

 

そして残されたヒューゴは自分の手元に置き、自分の代わりに働かせて博物館の物を売って得た金で飲み歩いていたのでしょう。

 

そう考えれば身内であるヒューゴが父が亡くなっていることを知らなかったのに、おじさんがそれを知り、すぐに迎えに来たことにも納得がいきます。

 

おじさんが川で亡くなっていたのも、もしかしたら博物館に一緒に忍び込んだ仲間と仲間割れでもした結果、川に落とされたのかもしれませんね。

 

どちらにしろ、ヒューゴを引き取ったのは自分の得のため、自分が楽をするためだったと思います。

 

ヒューゴがハートのカギをつくらない理由

あんなにも手先が器用なヒューゴが機械人形を直すために必要なハートのカギだけはつくらずにいたのは、普通につくることができなかったからだと思います。

 

ヒューゴはピッキングも出来るほど手先が器用で、パーツを作り上げることも可能ですが、その器用さは『金属』に対してしか発揮されていません

 

なので他の素材を使ってハートのカギをつくったりする方向性の器用さは持ち合わせていないのだと思います。

 

かと言って、金属でカギをつくろうと思うと型をつくって、金属を溶かして、形を整えてと手間がかかりますから…子供の手には負えないでしょう。

 

なので、ハートのカギだけはつくることが出来ず苦悩していたのだと思います。

 

「ピッキングすればいいじゃん!」と思われるかもしれませんが、あの鍵の形状的にピッキングはそもそもできないのではないでしょうか…。

 

鍵というよりかはぜんまいに近いように感じましたから、ピッキング技術が通用する鍵ではなかったのではないかなと思います。

 

もしくは、父との思い出の機械人形を直すときに、ピッキングという発想は出てこなかったのかもしれませんね。

 

修理するために必要なパーツをくすね集めることはあれども、修理する時にだけは犯罪行為をすることなく、昔の自分と変わらずに修理したかったのではないでしょうか。

 

ピッキングはおそらく手癖の悪いおじさんと暮らし始めてから覚えた技術でしょうから。

 

機械人形を直すときにだけは、父親の思い出に浸っている時にだけは…現在のことは忘れて没頭したかったのではないかな。

 

だからピッキングという発想自体、出てこなかったのだと思います。

 

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まとめ

 

子供向けのファンタジー映画かと思いきや、思いがけない大人向けアドベンチャー映画で、大人でもワクワクしながら楽しむことが出来ました。

 

特に映画後半、終盤にかけてが今作の魅力になっているので、興味のある方にはぜひとも最後まで視聴してみていただきたいです!