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映画『ジョーカー』の感想・考察 ラストの意味&アーサーの父親の正体

ジョーカー(吹替版)

 

悪の化身・ジョーカーの過去を描いた映画『ジョーカー』

 

思っていた以上に切なく悲しいストーリーが心に重くのしかかりつつも、観た人に全てを委ねるストーリー性もしっかりとある映画で、高評価も納得の面白さでした!

 

どちらかといえば悲しみを背負いながら悪に染まっていくヴィランがお好きな方、人によって捉え方がガラッと変わるような映画がお好きな方におすすめ!

 

 

映画『ジョーカー』の作品情報

 

あらすじ

荒んだ街・ゴッサムシティで雇われピエロとして働くアーサー・フレック。

 

突然笑いだしてしまう病気に悩みながら年老いた母の面倒を見つつ、荒れた街で他人を笑顔にするコメディアンになるという夢を追い続けていました。

 

しかし職場には度々アーサーの仕事ぶりへの苦情が入り、母親は昔の知り合いトーマス・ウェインに助けを求める手紙を送るばかりでアーサーの夢には否定的。

 

気になる女性ができても思うようにアプローチできず、後ろ姿を追うばかり…他人との関わりはほとんどなく、不満はノートにぶつけるしかありませんでした。

 

それでも些細な幸せを喜び、めげずにピエロとして踊る日々を送っていたのですが、ついに取り返しのつかないミスを犯してしまい…。

 

予告動画


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動画リンク 

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映画『ジョーカー』の感想

 

【面白ポイント】

  • 重く切ないストーリー
  • 全てを委ねるラスト

 

重く切ないストーリー

今作は度重なる不運・不幸にも負けず、他人を笑顔にする夢を追うアーサーの人生を描いた映画なのですが…とにかく重く切なくなるストーリーでちょっとツラかったです。

 

他人を笑顔にしたいのに自分は突然笑いだしてしまう病気に悩まされ、他人に縋る母親の面倒を見て、他人からの暴力や嘘でボロボロになり、世間からは拒絶されて…。

 

もう何というか、アーサーの人生はひたすらにツラかったです。

 

ジョーカーといえば自分勝手で悪逆非道なヴィランというイメージが強かったので、どんな憎しみに溢れたストーリーが描かれるのかと期待して観てみたら…。

 

今作にあるのはひたすらに不運と不幸の重なりによって生まれてしまった切なさと悲しみばかりで…もうひたすらにツラかったです。

 

ジョーカーの周りにいる人の嘘、彼らの過去・人生が感じられるストーリーは面白いのですが…ただアーサーの人生がとにかくツラい、ものすごくツライ。

 

割合としては面白い半分・ツライ半分くらいのイメージです。

 

何というか考察の余地もあって面白かったんだけど…それ以外の部分の感想は「ツライ・重い」だけになってしまうような映画でした。

 

なのでどちらかといえば重めなヒューマンドラマがお好きな方、悲しい人生によって生まれたヴィランがお好きな方におすすめな映画でしたね。

 

全てを委ねるラスト

ラストは観ている人に映画の印象・結末・ジョーカーの人生の全てを委ねるようなインパクトのある終わり方になっていて、考察のしがいがあって面白かったです!

 

全ては妄想だったのか・ジョーカーは掴まったのか・どこまでが本当に起きたことなのか…。

 

ラストにワンシーン加えることで観る人によって感想や捉え方、映画全体の印象までもが変わるようなエンディングになっていて面白かったです!

 

まさに人によって感想が変わる映画で考察は楽しいし、視聴後に同じ映画を観た人と感想をシェアする楽しみまであるような映画でした。

 

印象としては映画『シャイニング』に近いです。

 

ラストのワンシーンを加えることで、映画全体の印象やラストの意味までもガラッと変えてしまうような演出がよく似ていました。

 

あと個人的にはアーサー役の俳優の空気感や、アーサーのキャラがジャックに少し似ていたためかすごくシャイニングに似ていると感じましたね。

 

なのでどちらかといえばシャイニングがお好きな方、人によって感想や考察がガラッと変わるような映画がお好きな方におすすめな映画です!

 

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映画『ジョーカー』の考察

 

【考察ポイント】

  • ラストの意味
  • アーサーの父親の正体
  • ペニーの病気
  • ラストのピエロの正体
  • アーサーが冷蔵庫に入った理由

 

ラストの意味

精神病院にいるアーサーというラストには、アーサーだった自分はいなくなって心の内側までジョーカーになったという意味が込められていたのではないかなと思います。

 

アーサーが精神病院でカウンセリングを受けていたのは現実世界での出来事ではなく、おそらく妄想の世界での出来事

 

妄想世界では願望が全て叶うからこそ、カウンセラーは現実とは違ってアーサーの話を聞く姿勢を見せていたのですが…彼はカウンセラーを拒絶し、立ち去っていきました。

 

おそらくジョーカーになった今となっては、もう悩みや我慢をしないからカウンセラーは必要なかったのでしょう。

 

もっと言えばコメディアンとして他人を笑顔にすることよりも、自分が笑顔でいることを優先するようになったという意味があの拒絶には込められていたのではないかな。

 

アーサーにとってジョーカーは、不満・悲しみ・憎しみ・我慢といった表に出せない負の感情全てを溜め込んだもう1人の自分だったのだと思います。

 

誰もいない場所でストレス発散させることで何とか抑え込んでいたのですが、ストレスの限界を迎えて表に出てくるようになってしまったジョーカー。

 

最初は自分のしでかしたことに恐怖したり悩んだりもしていましたが、世界はそんなことに悩むアーサーよりもジョーカーの自分を求めていました。

 

だからこそアーサーは誰からも求められていない表の顔を捨てて、良い意味でも悪い意味でも追いかけられるジョーカーになることを選んだのではないかな。

 

そしてジョーカーになったことで、精神的に弱い所のあった表の顔のアーサーは消えたという意味がラストには込められていたのではないかなと思います。

 

アーサーの父親

養子縁組の書類が残っていることからアーサーの母親がペニーでないことは確実ですが、父親は本当にウェインだったのではないかなと思います。

 

アーサー本人がウェインと自分が似ていると言っているし、ウェインは父親であることを否定すると共に「ペニーとは寝ていない」「金がほしいのか?」と言っていました。

 

嘘付きは嘘の中に本当のことも混ぜるものですから父親ではないというのは嘘ですが、ペニーとは寝ていないのが本当のこと…でもペニー以外の女とは寝ていたのでしょう。

 

そして金がほしいのか?と言ったことを思うと、息子だと名乗る人物が現れることがウェインにとっては脅迫のネタになるということだと思います。

 

つまりアーサーは本当にウェインの息子で、ウェインにとってその事実は隠しておきたいことだったのでしょう。

 

おそらく「素敵な笑顔だ TW」の写真をペニーが持っていたことを思うと、ウェインは遊び目的で何人かの使用人に手を出していたのだと思います。

 

そしてアーサーの母親もウェイン家の使用人の1人だったのですが、子供を妊娠したことで屋敷を追い出されることになり、アーサーを残して消えたのではないかな。

 

そして残された子供は施設だと外聞が悪いし、もしアーサーが自分の出生を辿ってウェインのもとにたどり着くと困るから、ペニーに養子にするよう頼んだのだと思います。

 

こうしてこの件は終わったはずなのですが、何十年も経ってからペニーが手紙を送ってくるようになりました。

 

ウェインはそれを脅迫と受け取り、息子のアーサーが来たことでついに取り立てに来たと思ったからこそ、あんな高圧的な言動で追い払ったのではないかなと思います。

 

ペニーの病気

ペニーは精神病は患っていないのですが、ただウェインに愛されているという勘違いと秘密保持契約のために本当のことを他人に言えずにいただけだと思います。

 

おそらくウェインのことを愛していたペニーはアーサーのことを頼まれたとき、彼の立場のため…と養子縁組や秘密保持の契約書にサインして使用人を辞たのでしょう。

 

そしてアーサーと暮らし始め、別の仕事をして暮らしていたのですが…子供にお金は掛かるし、望んで養子にしたわけではなかったために愛情が与えられずネグレクト化

 

さらに年老いて働けなくなってしまったために、あなたの息子と愛する私を助けてほしいと手紙を出すようになっていたのだと思います。

 

ペニーは身体は弱っていても記憶もしっかりとあって貧しい現状も理解していましたし、アーサーのコメディアンとしての才能がないことも理解していました。

 

そして手紙でも昔の証言でも「アーサーが自分の子供」とは一言も言っていませんでした。ただ「全部トーマスのでっちあげ。秘密を守るため」と言っただけ。

 

まぁペニーは望んで養子にしたわけではないし…養子縁組に関しては自分の意志ではない・致し方なかったという意味で、でっちあげと表現したのでしょう。

 

契約書にサインしているために本当のことを言うわけにもいかず、言える範囲内で本当のことを言っていたのに、それが嘘・病気と受け取られてしまったのではないかな。

 

つまりペニーは勘違いと契約書のために本当のことを言えなかっただけで嘘をついているわけでもなく、精神病を患っていたわけでもなかったのだと思います。


ラストのピエロの正体

アーサーをパトカーから引っ張り出した3人のピエロとウェインを消したピエロは、暴徒たちよりも熱心なジョーカー信者だったのではないかなと思います。

 

あの4人のピエロは暴れまわるだけの暴徒とは違い、ジョーカーを助け出すためにパトカーに負けない強度のある救急車をわざわざ用意してから突撃していましたし…。

 

ウェインを手にかけたピエロは金持ちを無作為に狙ったわけではなく、ウェインを名指しで襲っていましたから、独自の計画を持った集団だったのだと思います。

 

おそらく普通の暴徒は世界を変えたいと思っている人や暴れたいだけの人たちですが、あの4人はジョーカー個人を崇拝していたのでしょう。

 

ジョーカーの言葉に共感し崇拝しているジョーカー信者だからこそ、彼を救い出す計画を立て、彼がTVで対立していると話したウェインを襲撃したのだと思います。

 

あとこれは個人的な考えですが…あの謎のピエロ4人組はそのまま映画『ダークナイト』の冒頭に出てきた銀行を襲った奴らなのではないかな。

 

銀行を襲ったピエロはジョーカーを含めて6人でしたが、1人はジョーカーの分け前をピンハネしようとして仲間に注意されていましたから、多分新入りだったのでしょう。

 

新入り以外のピエロたちは仲間のことはすぐに手にかけるのに、ジョーカーのことだけは信頼しているようだったので…。

 

ジョーカーを救い出した3人、ウェインを手に掛けた1人はその後もジョーカーに付き従っていて、新入り1人を加えた計6人で銀行を襲っていたのではないかなと思います。

 

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アーサーが冷蔵庫に入った理由

アーサーが冷蔵庫に入っていたのはウェインに殴られた顔・傷ついた心・考えがまとまらない脳まで、熱くなった全身を冷やすためだったのではないかなと思います。

 

おそらく幼い頃、ヒーターに縛り付けられていたアーサーにとって熱さは悲しみ・憎悪の対象というか…トラウマそのものだったため、熱さには耐えらないのでしょう。

 

だからアーサーは悩んでいるときやリラックスしたいときには度々服を脱いで、身体を冷やしていたのだと思います。

 

しかし父親だと思っていた人間に冷たくあしらわれ、母親の過去のことなどで傷ついた身体は服を脱ぐだけでは冷やすことができなかったのでしょう。

 

だから家の中で一番冷たいであろう冷蔵庫の中に、傷ついた身体と心を冷やしてトラウマを抑えるために入ったのではないかなと思います。

 

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まとめ

 

想像していた以上に重く切ないストーリーに驚きもありましたが、ちゃんとストーリー性もあるし考察の要素もある映画で面白かったです!

 

今作を観てジョーカーに対する印象が変わったことで、映画『ダークナイト』へのイメージも変わりってまた観返したくなりましたね。

 

なのでどちらかといえば重く切ないストーリーや考察が楽しい映画がお好きな方、ダークナイトがお好きな方におすすめしたい映画でした!

 

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