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映画『ラ・ラ・ランド』のネタバレ感想・考察 ラストの意味&セブとミアが別れた理由

ラ・ラ・ランド(吹替版)

 

2人の恋と夢の行方を追うミュージカル映画 『ラ・ラ・ランド』。

 

公開された当時、かなり話題になっていた映画なので期待して観てみたのですが…私には合いませんでしたね。

 

ただ私には合わなかったというだけで、ハマる人にはハマる映画だと思います!

 

今作はどちらかと言えば急展開についていける方、舞台のようなミュージカル映画がお好きな方、皮肉屋な2人の遠回しな恋模様がお好きな方におすすめな映画ですね。

 

 

映画『ラ・ラ・ランド』の作品情報

 

あらすじ

夢を叶えたい人々が集まる街・ロサンゼルス。

 

とある映画スタジオのカフェで働きながら女優を目指していた女性・ミアは、何度オーディションを受けても、思うような結果は得られずにいることに悩んでいました。

 

そんなある日。

 

ミアは場末の店でピアノを弾く男性・セブと出会います。

 

セブもミアと同じように、いつかは自分の店を持ちたい、自分の好きなジャズを思う存分演奏したいという夢を持ちながら、思うような結果を得られずに悩んでいました。

 

そんな2人は出会い、恋に落ち、互いの夢を応援し合うような関係になります。

 

しかし2人を取り巻く環境が変わり始めたことで、だんだん2人はすれ違うようになっていき…。

 

予告動画


「ラ・ラ・ランド」本予告

 

動画リンク 

ラ・ラ・ランド(吹替版)

ラ・ラ・ランド(吹替版)

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映画『ラ・ラ・ランド』の感想

 

【面白ポイント】

  • ミュージカルっぽい歌とダンス
  • ディズニー映画のような急展開
  • 遠回しにアピールするセリフ

 

ミュージカルっぽい歌とダンス

ミュージカル・エンターテインメントというだけあって、歌とダンスがふんだんに盛り込まれていて良かったですね。

 

歌はノリが良くて個人的には好きでしたし、ダンスもシンプルなダンスが大勢とシンクロしている感じは迫力があって、映像的にも楽しむことが出来ました。

 

特にカメラの動きが良かったですね。

 

ステージ全体を広々使ってカメラ自体が動き回る感じ、あっちこっちから新しいキャラクターがぴょこぴょこ現れて歌とダンスに参加していく感じ。

 

それらが1つのカメラで長めに撮影されていることによって、舞台を観ている感覚で楽しめむことができて良かったなと思います。

 

なので舞台っぽい映画がお好きな方、ミュージカル系の映画がお好きな方に向いている作品なのではないでしょうか。

 

ただ…長回しがゆえに画面がぐるぐる動き回るので、画面酔いには注意が必要です。

 

私は少し画面酔いしかけたので、画面酔いしやすい方は視聴の際には休み休み観るか、何か対策をした方が良いかなと思います。

 

ディズニー映画のような急展開

ミュージカル系映画ということもあってか、突然歌ったり・恋に落ちたり・ファンタジー演出が入ることが多く、まるでディズニー映画のような急展開が続きましたね。

 

はじめて出会った人と歌って踊ったり。

嫌いあっていたはずの相手と恋に落ちたり。

天文台のプラネタリウムでは宙に舞い上がる演出があったり…。

 

誰も疑ったり訝しむことなく、ノリノリで急展開していく感じはディズニープリンセス系の映画に似ていたなと思います。

 

ただ違うのは…実写かアニメかどうかという点ですね。

 

私はディズニープリンセス系の映画が大好きなので、急展開であることやストーリーの合間にミュージカル要素が入り込むこと自体は問題ないのですが…。

 

実写であることによってその急展開に無理があるように感じました。

 

世界観もどちらかと言えばリアルな設定なので、突然すぎる急展開やファンタジー演出に「ついていけないな…」と感じてしまう部分がありましたね。

 

なので今作はどちらかと言えば実写・舞台系のミュージカル映画がお好きな方におすすめです。

 

アニメ系のミュージカル映画が好きという方には、もしかしたら少し違和感を感じてしまう部分があるかもしれないのでご注意ください!

 

遠回しにアピールするセリフ

今作は皮肉屋な2人の恋模様を描いているためか、皮肉っぽい遠回しにアピールしていくセリフが多かったですね。

 

ストレートに想いを伝えられないヤキモキ感、応援したくなるような恋模様がお好きな方には良いのかもしれませんが…個人的には刺さりませんでした。

 

私はどちらかといえばドストレートに想いを伝えるヒロイン・恋模様が好きなので…。

 

遠回しにアピールしていく『ラ・ラ・ランド』の2人にはイマイチ感情移入しにくく、セリフ自体も少し冗長に感じました

 

印象としては以前記事にした映画『ナイトミュージアム』の館長に似ていましたね。

 

悪い人ではないんだけど、遠回しにチクチク言ってくる感じがとてもよく似ていたと思います。

 

館長はサブキャラでちょっとしか出てこないので映画に良いアクセントを与えるキャラクターになっていましたが、メインキャラクターが館長っぽいのは正直キツいです…。

 

ただここはあくまでも好みの問題ですね!

 

私はストレートな愛情表現が好きなので「うーん…」となりましたが、遠回しなアプローチ・恋模様がお好きな方には向いている映画だと思います。

映画『ラ・ラ・ランド』の考察

 

【考察ポイント】

  • ラストの微笑みの意味
  • 2人が別れた理由
  • ラストの妄想はセブの?ミアの?
  • 結局バットエンドなの?ハッピーエンドなの?

 

ラストの微笑みの意味

ラストで再会した2人が再び別れる時、微笑みあっていましたが…あれはおそらく「すごいじゃん!これからも頑張ってね!」みたいな意味があったのだと思います。

 

お互いに夢を叶えたものの、離れ離れになってしまった2人。

 

別々の道を歩むことになった悲しみ、突然の再会に戸惑いのようなものはあったとは思いますが…まだ夢を応援し続けていることには変わりないのではないでしょうか。

 

2人は恋人関係である前に、お互いの夢の良き理解者で1番のファンでしたからね。

 

だからお互いに夢を叶えたことを純粋に喜び、応援したい想いから微笑んだのではないかなと思います。

 

「夢を叶えたんだね。すごいじゃん」

「これからも頑張ってね。自分も頑張るよ」

 

こんな感じで。

 

これからは恋人としてすぐ近くで応援することはできないけど、夢の理解者として遠くから変わらず応援するよという意味が込められた微笑みなのだと思います。

 

2人が別れた理由

2人が別れた理由については語られていませんでしたが…おそらく、何がしかのすれ違い・心変わりによって別れたのではないかなと思います。

 

夢のためには何かを諦めるしかない、夢のために恋人を諦めたという意見もあるみたいですが…個人的にはそれは違うかなと。

 

ミアはセブと交際を始める前、交際していた男性とのお食事会の最中に飛び出してセブの下に向かった前科がありますし、今回もただの心変わりではないかなと思います。

 

セブとケンカをしたか、何か違うなと思う所があり、その時に現れた現旦那か別の男性に心変わりしてセブと別れたのではないでしょうか。セブと交際する前の時のように。

 

ミアは感情的になりやすい部分もあるように感じたので、個人的には別れた理由に関してはこれくらいシンプルな方が納得いきます。

 

ラストの妄想はセブの?ミアの?

セブがピアノを弾いている時に流れたシーンは、おそらくは2人の「こうだったかも」という想いが詰まった妄想だったのではないかなと思います。

 

妄想というか…天文台デートの時に突然浮き上がってダンスを始めた時のような、2人のイメージが映像として描かれている感じですね。

 

映画館のようなところでそのシーンを眺めている2人の姿があったことを思うと、セブ1人の妄想でもミア1人の妄想でもなく、これは2人の妄想だったと思います。

 

付き合い続けていれば…結婚していたかもしれない、子供がいたかもしれない、ずっと2人でいたかもしれない。

 

こうしたかった…こうだったかもしれない…。

 

そんな2人の『 if 』の想いが詰まった妄想だったのだと思います。

 

結局バッドエンド?ハッピーエンド?

恋愛映画として観るとバッドエンドなのかもしれませんが、映画としてはハッピーエンドだと思います。

 

お互いの夢を尊重して、応援して、同棲して、良い関係を築いていたはずなのに、結果的にミアは別の男性と結婚し、セブは1人になる形になりました。

 

なので2人の恋愛映画として観るとバッドエンドということにはなりますが…。

 

2人が変わらずお互いを応援するような関係性であること、昔からの夢を叶えていることを思うと、映画としてはハッピーエンドだと感じました。

 

確かに恋人関係は終わってしまいましたが、2人は夢を叶えることが出来ましたし…。

 

セブも今は1人でも、新たな恋や出会いがこれから始まる可能性は十分にあるわけですから、別に不幸ではないと思います。

 

なので個人的には今作はハッピーエンドだったのではないかなと思います。

 

映画『ラ・ラ・ランド』の関連作品

 

 

 
今作がお好きな方に!
遠回しな台詞回しがお好きな方には、館長がおすすめです。

 

まとめ

 

個人的にはあまり合わない映画で少し残念な部分もありましたが、決してつまらないという訳ではなかったので、ハマる人にはハマる映画だなと感じました。

 

舞台のようなミュージカル映画、皮肉屋な2人の遠回しの恋模様がお好きな方におすすめな映画なので、興味のある方はぜひチェックしてみてください!