夜の博物館をテーマにした映画『ナイトミュージアム』。
博物館という場所で歴史上の人物・生物をテーマにしながら、度々起こるアクシデントと動き出す展示物たちに翻弄される主人公がとにかく笑える、何も考えずに笑っていたいときにおすすめな映画になっています!
映画『ナイトミュージアム』の作品情報
あらすじ
何をやってもうまくいかないバツイチ失業中の男・ラリー。
仕事を始めてはすぐに辞めて引っ越しを繰り返していましたが、元妻と暮らす最愛の息子・ニッキーを失望させないために定職に就こうと、数多くの恐竜の骨や動物のはく製、蝋人形が展示されている自然史博物館の夜警として働き始めることにしました。
静かな博物館の中を見回るだけで良いと思っていたラリーでしたが、日が沈み夜になると…なんと博物館の展示物たちが館内の中を自由に動き回り、そこかしこで騒ぎや問題が起こり始めます。
大混乱の事態を治めようと奮闘するラリーでしたが…。
予告動画
動画リンク
映画『ナイトミュージアム』の感想
【面白ポイント】
①歴史の勉強になる
②館長のねちっこい正論キャラ
③何も考えずに笑える
歴史の勉強になる
舞台が博物館ということで歴史上の偉人・事柄に関わる展示物が数多く登場するので、結構歴史の勉強になりましたね。
セオドア・ルーズベルト大統領、フン族のアッティラ、サカジャウィア、ルイスとクラーク、コロンブス、ネアンデルタール人といった様々な偉人・歴史上の人物。そして南北戦争、現金輸送用の馬車などの歴史上の事柄など、博物館の中に展示されている物について、ラリーと一緒に勉強しているような感覚で観れました。
受験対策とかガッツリ歴史を勉強できるかと言われればそうではないのですが、ちょっとした豆知識として歴史上の人物や事柄を記憶出来ますし、歴史を知るきっかけ・知りたいと思うきっかけにはなるのではないかなと思います。
ちなみに私はクイズ番組でルーズベルト大統領やフン族のアッティラが出題された時にドヤ顔で解答できたことがありました。こんな感じでちょっとしたことで役立つ時がきっとやってくるのではないかな。
そういった意味では映画『清須会議』と少しにしているかもしれませんね。
大人から子供まで楽しめるようなシンプルな面白さがありつつも、歴史の勉強にもなるような世界観・笑いの雰囲気がよく似ていました。
なので歴史好きな方にはもちろんのこと、歴史にあまり興味がないという方にもおすすめな映画になっています!
館長のねちっこい正論キャラ
メインではないけども結構登場するイヤな奴・館長。
映画内ではかなりイヤな奴・嫌われキャラとして描かれていますが、ねちっこいだけで言っていることはド正論というのが個人的にはツボでした。
展示物に触る客を注意したのも当たり前のことですし、展示物にいたずらを発見してそのことについて警備員に尋ねたのに、訳の分からない言い訳をされたら腹を立てるのは当たり前だし…、言っていること自体は間違ってないんですよね。ただ言い方がねちっこいだけ(笑)
でも何だかんだでミスしたラリーにもチャンスは与えてくれてますし、ねちっこいものの言葉に詰まりやすいという愛嬌がありますし、悪い人ではないということが感じられて、地味に今作中でも上位に食い込む個人的推しキャラクターです!
ちょいツンデレ系のおじさんキャラがお好きな方、ねちっこい正論キャラがお好きな方はぜひともチェックしてみてください!
何も考えずに笑える
今作はどんどんトラブルが起こるしキャラクターは濃いしで、観ているだけでとにかく笑えます!
例えばデクスターとのやり取り。
ただ悪戯をするサルというだけでなく、仲間ザルに煽られて調子に乗ってマニュアルを破っていたり、ラリーを出し抜こうと動いているのが人間っぽく感じられて個人的には面白かったですね。
そしてそんなデクスターに張り合う人間・ラリー(笑)
サルを大人げなく煽った結果、結局負けてるし…種族が違うのに同レベルで争っている姿が好きでした。
お茶目なテディとラリーのやり取りも良かったですね。
味方ではあるものの付かず離れずの距離感で見守り、時には人をおちょくって喜んでいたりかなり茶目っ気のあるキャラクターが、うだうだと言い訳しがちなラリーと合っていてテンポよく笑えたように思います。
あとはミニチュアの2人!
立場をひらひらと翻して媚びるオクタヴィウスと、正直過ぎるジェデダイアというコンビが絶妙で良いキャラしていますし、ちょっとした作業がミニチュアであることによって本人たちにとっては大ごとになるという演出も個人的には大好きでした。
個人的には分かりやすいコメディ感で好きな笑いでしたね!
まさにお子様から大人の方まで、安心して観ていられる、そして笑える映画です!
映画『ナイトミュージアム』の考察
映画内では語られなかったアクメンラーの石板について、モアイ像がガムガムを欲しがる理由について考察していきます。
アクメンラーの石板の力
ファラオのミイラと共に墓に埋葬されていたことと、アクメンラーの石板の力を考えると、元々は蘇生のための石板だったのではないでしょうか。
ファラオの魂を呼び戻し、ミイラを最善の状態に戻す・整えるための石板。
ファラオの魂がミイラとなった肉体に戻ってきたときのために、風化しかけているミイラを新鮮な状態に戻すような呪術…生命活動が難しい状態の肉体でも問題なく活動できるようにし、魂をあの世から呼び戻すような呪術が込められている石板だったのではないでしょうか。
だから肉体が衰え始めているセシルたちの肉体は若返り、命なき展示物たちは命を宿して動き出したのだと思われます。
モアイ像がガムガムを欲しがる理由
モアイ像は動けないためかすごくおしゃべりなのですが、石だから水を飲ませることもできず、食べ物を与えることもできません。
そんなモアイ像を不憫に思ったか、うるさいから静かにしてもらおうと思ったかは分かりませんが、食べ物として飲み込む必要のないガムをセシルたちが何となくモアイ像にあげたら気に入ったため、ガムを欲しがるようになったのではないでしょうか。
もしくはお客さんがイタズラでモアイ像の口にガムを押し込んでポイ捨てしたら、夜になって動き出したモアイ像がそれを噛みだして気に入ったという理由かもしれませんね。
映画『ナイトミュージアム』の関連作品
大人から子供まで楽しめて、歴史の勉強にもなる映画をお求めの方におすすめ!
まとめ
何度観ても面白いと感じる、個人的お気に入りの映画の1つです!
ほのぼのと観れるコメディ映画なので考察する要素はそこまでないのですが、アクメンラーの石板についての考察はオカルト好きとしては地味に楽しかったですね(笑)
何も考えずに笑っていたいときには、ぜひともこちらの映画をチェックしてみてください!