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映画『溺れるナイフ』の感想・考察 ラストのバイクシーンの意味&ストーカー男の結末

溺れるナイフ

 

田舎町での神秘・現実が入り乱れる恋物語を描いた映画『溺れるナイフ』

 

人間臭いヒロイン・独特な雰囲気のある映画で魅力的な部分はあるものの、疑問点・急展開についていけないことが多くて個人的にはあまり好きではありませんでした

 

どちらかといえば独特な世界観と雰囲気を醸し出す恋愛映画がお好きな方、人間臭いヒロインによる悪戦苦闘する恋模様がお好きな方におすすめな作品ですね。

 

 

映画『溺れるナイフ』の作品情報

 

あらすじ

15歳の夏、唐突に田舎町・浮雲への引っ越しを余儀なくされた少女・望月夏芽。

 

東京で華々しくモデルをしていたのに、浮雲には海と祖父が経営している老舗旅館しかなく、夏芽は来て早々うんざりして神がいると言われる海に足を踏み入れます。

 

そこで泳ぐ美しい少年・長谷川航一郎と出会い、学校でも同じクラスになるのですが…コウと呼ばれるその少年は傲慢な態度を取る自由奔放な人物でした。

 

そんなコウに反発して、見返そうとモデルとしての仕事を再開することにした夏目。

 

しかし反発していても夏芽はコウの美しさにどうしようもなく惹かれ、そしてコウも夏芽の美しさに惹かれていき、2人は付き合うことになるのですが…。

 

予告動画


『溺れるナイフ』本予告

 

動画リンク 

溺れるナイフ

 

映画『溺れるナイフ』の感想

 

【面白ポイント】

  • 独特な世界観と雰囲気
  • 直向きな純情少年・大友が良い
  • 人間臭いヒロイン

 

独特な世界観と雰囲気

設定自体は少女漫画らしい王道を行く感じなのですが、キャラクターのセリフや行動が独特なために、映画全体の世界観や雰囲気まで独特さを感じるような映画でしたね。

 

神様がいると言われる海が広がる田舎町を舞台に、自由奔放かつ傲慢な少年と東京からやってきた美しい少女との恋物語という設定だけ聞くとわりと王道なのですが…。

 

キャラクターのセリフや行動が「なんでそうなるの?」というくらい独特で、良く言えば神秘的なのですが、悪く言ってしまうと共感しにくく理解できない面がありました。

 

これは好みもありますし、実写版だから余計にそう感じたのかもしれませんが…。

 

個人的には入り込めない独特さ、さらに映画のテンポの良さも相まって急展開に感じてしまうことが多くて、展開についていけずに少し戸惑ってしまいました。

 

なのでどちらかといえばこの独特な世界観と雰囲気がお好きな方、映画は急展開なくらいが好きという方に向いている映画なのかもしれませんね。

 

直向きな純情少年・大友が良い

今作はあくまでもコウと夏芽の恋物語ではあるのですが、個人的には直向きに夏芽の幸せを願い支え続ける純情少年・大友勝利の方が好きでした。

 

何と言ってもずっと夏芽を支え続けている感じが良いですよね。

 

夏芽が連れ去られた時にも車の特徴をコウに伝えたり、大人たちに助けを呼んだのもおそらく大友たちですし…。

 

高校に進学しても明るさを失っている夏芽の幸せを願い、何とか笑わせようと支え続けていて…何というか安定感がありましたね

 

コウの持つ独特さ・神秘さとは正反対の、安定感・現実的な雰囲気を漂わせる少年で、初々しさと青春を感じられるキャラクターでした。

 

さらには唐突に別れを告げる夏芽にもまだ笑っていてほしいと幸せを願い続けて、友達でいようと言えるカッコ良さ

 

個人的にはかなり大友のキャラクターが気に入っていたので、あのまま大友との恋愛ストーリーを続けていってほしかったですね。

 

それくらい気に入っているキャラクターです。

 

なので直向きな純情少年がお好きな方、初々しい青春ストーリーがお好きな方には、ぜひ大友との恋愛ストーリーをチェックしてみていただきたいですね!

 

人間臭いヒロイン

今作のヒロインは自分勝手というか、若さゆえの人間臭さを前面に出すキャラクターでしたね。

 

何というかストーカー男に付きまとわれたのは悲しいことですし、ヒロインに非があるとは決して思っていないのですが…個人的にはその後の行動が気になりました。

 

コウの気持ちを無視した自分勝手な行動や、自分の手を汚さずに相手に背負わせようとする言動がすごく自分の中では解せなくて…少し苦手なタイプのヒロインでしたね。

 

極限状態だったから、被害者の心理を私が理解しきれていないからというのはあるのかもしれませんが…どうしてもヒロインのイヤな人間臭さが気になりました。

 

ただ人間臭さがあるヒロインというのは魅力でもあると思うので、そういった人間臭いヒロインがお好きな方にはおすすめなキャラクターです。

 

映画『溺れるナイフ』の考察

 

【考察ポイント】

  • ラストのバイクシーンの意味
  • ストーカー男・蓮目の結末
  • その後のコウちゃん

 

ラストのバイクシーンの意味

ラストの夏芽とコウちゃんのバイクシーンは、女優になった夏芽が自分の出演作品を観ながら、自分の心の中のコウちゃんと会話をしていたのではないかなと思います。

 

冷めた言い方をするのであれば夏芽の妄想、夢のある言い方をするのであれば遠く離れていようとも、2人の心は通じているという感じ。

 

コウちゃんは実際に夏芽のことを応援しているでしょうから、妄想ではあるけど嘘ではない…という言い方が良いかもしれませんね。

 

コウちゃんは浮雲町からいつまでも夏芽のことを応援してくれているし、夏芽はそのことを信じているからこそ、心穏やかに頑張り続けることができているのだと思います。

 

そしてどんなに大人になろうとも離れようとも、お互いを想う恋心はいつまでも学生時代のままという意味も、あのラストシーンには込められていたのではないかな。

 

ただストーカー男の件もあるため、夏芽とコウちゃんは実際に会ってはいないと思います。

 

ストーカー男・蓮目の結末

夏芽のストーカー・蓮目は最初の事件から1年後、彼女を永遠に自分のものにするために自ら命を断ちましたが、彼が姿を消すだけで計画は失敗してしまいました。

 

そもそも最初の事件の時に示談で処理されていたので、蓮目は注意されたくらいで刑罰を受けることもなく、普通に1年間過ごしていたのだと思います。

 

そしてお祭りの晩、夏芽と添い遂げようと再び浮雲町に現れたのですが、今度はコウちゃんの妨害により敗北。

 

このままでは添い遂げることもできず、再犯によって示談では済まず刑事罰を受けることになってしまう…夏芽と引き離されて会うことすらできなくなってしまいます

 

それを避けるために…夏芽と永遠に添い遂げ、自分がいない間に夏芽に新たなストーカーが近付かないようにするために、蓮目は彼女の側で自ら命を断ったのでしょう。

 

ただ蓮目の計画は夏芽の友人・松永カナが証拠隠滅したことによって明るみに出ることもなく、気絶していたために夏芽の心に深く残ることもなく…

 

全ては海の底に沈んでいき…夏芽は華々しく女優として活躍、変わらずコウちゃんに想いを寄せ、蓮目の存在だけが世の中から消える結果になりました。

 

その後のコウちゃん

映画内ではコウちゃんのその後は語られていませんでしたが…おそらくは夏芽のことは応援しながらも、蓮目の件に責任を感じて悩み苦しんでいるのではないかな。

 

夏芽が最初の被害にあった時、コウちゃんは夏芽を助けることができずにボロボロになりながら泣いて、この事件をきっかけに「自分は弱いから」と彼女のもとを去ります。

 

コウちゃんは自由奔放・傲慢な少年ですが、心の内はとても繊細で壊れやすいガラスのハートだったのでしょう。

 

そして1年後、今度こそはと夏芽を助けに行きますがストーカー男は自ら命を断ってしまい、コウちゃんの手で助け出すことはできませんでした。

 

さらに犯人が使ったのは自分が持っていたナイフ、事件現場は自分がアジトにしていた小屋でしたから…1回目以上に、精神的にダメージを受けたと思います。

 

今度こそはと息巻いてはいるものの「自分のせいで誰かが命を落とす」というのは、精神的にくるものがあったでしょうから…。

 

自分を責めて悩んで、事件が明るみになっていないせいで罪を償うことも誰かに相談することもできず…浮雲町で苦しんでいるのではないかなと思います。

 

ただだからといってコウちゃん自身も命を断つということはなく、自暴自棄になりながらも変わらず浮雲町にいるのではないかな。

 

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まとめ

 
テンポが良い反面、急展開が多くて理解しきれない部分の多い映画で、個人的にはあまり好きではありませんでした。
 
純情少年・大友は良いキャラクターをしていて好きだったので、そこだけは推していきたいですが…それ以外はマンガ版の方が好きかな。
 
どちらかといえば独特な世界観・雰囲気を醸し出す恋愛映画がお好きな方、人間臭いヒロインの恋愛映画がお好きな方におすすめな映画でした!