ちゃっぷのいつでも映画日和

考察大好き人間による映画のネタバレ感想・考察ブログ(*´ω`*)

映画『一週間フレンズ。』のネタバレ感想・考察 結末の意味&結末のその後

一週間フレンズ。

 

記憶がリセットされる少女と少年の恋と友情を描いた映画『一週間フレンズ。』。

 

原作とはキャラ・ストーリー展開がかなり違う映画なのですが、だからこそ原作とは別物として楽しめるような…なんとも斬新な実写化映画でしたね。

 

なので原作を知っているという方から、原作を知らない方にまでおすすめできる映画です!

 

ただ原作ファンの方にはあまりおすすめしないかな…。

 

 

映画『一週間フレンズ。』の作品情報

 

あらすじ

マンガが大好きな平凡な高校2年生・長谷祐樹。

 

ある日、祐樹は図書室に落ちていた図書カードを拾ったことがきっかけで、同じクラスの女子生徒・藤宮香織の存在を知り、彼女と友達になりたいと思うようになります。

 

さっそく学校で再会した彼女に「友達になってください」と話しかける祐樹でしたが…返事は「無理」。

 

友達との記憶を1週間毎に忘れてしまう香織は、「私は友達をつくっちゃいけない」と誰とも関わらないように学校生活を送っていました。

 

そんな香織の事情を知った祐樹は、彼女にノートとボールペンを渡して「俺と交換日記をしませんか」と提案します。

 

最初こそ困惑していた香織でしたが、読み進める内に交換日記に興味を持つようになり…。

 

予告動画


「一週間フレンズ。」予告編

 

動画リンク

 

映画『一週間フレンズ。』の感想

 

【面白ポイント】

  • マンガ版と違うからこそ面白い
  • あの名シーンはそのまま!

 

原作と違うからこそ面白い

映画版では原作と違う設定・ストーリー展開が多いのですが、だからこそ原作とは別物として楽しむことができて面白かったです。

 

原作の世界観やストーリーが好きだったので原作と違う部分が多いのは残念ではあるのですが…違うからこそ新鮮な気持ちで楽しむことができて良かったと思います。

 

キャラ設定が大幅に変えられていたり、原作にないイベントが追加されていたり…何というか同じ設定の別作品を観ているような感覚で楽しむことが出来ました。

 

なので原作を知っている方からそうでない方まで、キャラクターと一緒にドキドキワクワク新鮮な気持ちで楽しめるような映画になっていたと思います。

 

原作を知っているから映画版はいいかなと思っている方にこそ、ぜひチェックしてみていただきたいですね!

 

ただ…この原作との変更点を受け入れられるかどうかは人によります。

 

なので原作通りの実写化映画を望んでいる方、原作の大ファン!という方には不向きな映画かもしれませんね。

 

あの名シーンはそのまま!

原作とは違ったストーリー展開の多い映画とはいえ、原作の名シーンがほぼそのままの状態で実写化されているシーンもあります!

 

例えば、将吾がクラスメイトから香織の日記を取り返してくれるシーン

 

将吾が香織のことを友達と言うセリフ、頭ぽんぽんはなくなっていましたが…割と原作に近い空気感のシーンで、原作を改めて読み返したくなるような魅力がありました!

 

なのであのシーンがお好きという方には、ぜひとも映画版でもチェックしてみていただきたいです!

 

欲を言えば日記を始める話とか、卵焼きの話とか…冒頭の切ない話ももっと映画版でしてほしかったですけどね…!

 

映画『一週間フレンズ。』の考察

 

【考察ポイント】

  • 結末の意味
  • 結末のその後

 

結末の意味

ストで香織は九条のもとを離れて祐樹のもとに行きますが、あれは「友達になろう」と言いに行っただけで告白したわけではないと思います。

 

つまりは香織と祐樹は友達のまま…友人ENDです。

 

そもそも香織は九条のことは異性として好きだけど、祐樹のことは友達としては好きでも異性としての恋愛感情は抱いていないと思います。

 

香織は九条のことが好き?

香織は九条のことは異性として好きだと思います。

 

少なくとも中学時代は九条のことが好きで、告白の返事として「自分も好きだ」と伝えようとしていたはずです。

 

だから九条のことが好きな友人に「抜け駆けしないでよ」と言われた時に、何も言い返すことができず、慌ててその場を立ち去ったのでしょう。

 

九条に恋愛感情を抱いていないのならば「抜け駆けじゃない」「九条とは友達」と言えばいいだけですからね。

 

そう言わなかった…言えなかったことを思うと、香織も九条のことが好きだったのだと思います。


香織は祐樹のことが好き?

祐樹のこと友人としては好きだけど、異性としては好きではないと思います。

 

祐樹が香織を抱きしめた時には困惑したり、九条のことを考えたりしたし…正直、祐樹に対して恋愛感情を抱いているようには見えませんでした。

 

まぁ状況が状況だから…ということもあるとは思いますが、香織の態度を見る限り、恋愛感情を抱いているようには見えなかったんですよね。

 

ただ香織にとって大切な友人であることには間違いないと思います。

 

何度拒否してもめげることなく友達になろうと声をかけてくれて、ずっと側に寄り添ってくれて…大切な友人だとは思っているでしょう。

 

だからこそ祐樹のことを思い出した時に、九条のもとを離れて祐樹のもとへと向かったのだと思います。大切な友達とまた友達になるために。

 

なので香織は祐樹のことを友人として大切に思っているけど、異性として好きという感情は今のところないと思います。

 

結末のその後

織と祐樹が友人になった後、もしかしたら九条と香織が恋人になったりするかもしれませんが、他のキャラクターたち同士が付き合うことはないと思います。

 

香織と祐樹は友人として普通に出かけたり、連絡のやり取りをする程度。

 

そして将吾・沙希・九条とは良き友人として、一緒に行動することもあれば5人で遊びに出かけることもある程度だと思います。

 

高校を卒業すれば進学・就職でバラバラになるし、また新たな交友関係が広がって高校時代の頃のように会うことも減るでしょうからね。

 

沙希・将吾が最後に側にいるシーンがあったりしましたが、個人的にはあの2人が付き合うことはないと思います。

 

将吾は香織が交換日記を笑われている時に助けに入ったり、祐樹をなぐさめたりする面倒見の良さがあるので、沙希の側にいるのもおそらく似たようなものでしょう。

 

なのでこの2人が恋に発展することもないし、彼らは今後も良き友人としてそこそこの付き合いを続けつつ、それぞれの道を歩んでいくのではないかなと思います。

 

映画『一週間フレンズ。』の関連作品

 

 

 
今作のアニメ版。
映画はなんかちょっと違ったなぁ…という方にはアニメ版がおすすめです。

 

 

 
映画のもとになった原作マンガ。
ふんわりと柔らかく温かい作品なので、男女問わずおすすめしたいです!

 

まとめ

 

原作とは違う設定・ストーリー展開が多くて最初は戸惑いましたが、だからこそ原作とは別の作品として楽しめるような、斬新な面白さのある実写化映画でした!

 

この原作との違いが受け入れられるかは人によると思いますが…個人的には悪くなかったと思います。

 

どちらかといえば原作ファンというほどじゃないけど原作を知っている方、原作に興味があるけど読んだことがないという方におすすめの映画です!