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映画『ONE PIECE FILM RED』のネタバレ感想・考察 ウタのラスト&行動理由

ONE PIECE FILM RED

 

シャンクスの娘/ウタの新時代計画を描いた映画『ONE PIECE FILM RED』。

 

ONE PIECEの映画版はほとんど観たことがないし、話題作だけに不安だったのですが…歌はテンション上がるし、ファンに嬉しい内容盛りだくさんで面白かったです。

 

どちらかといえばONE PIECE好きな方、ONE PIECEの残酷さや心理描写がお好きな方、歌でテンション上げてくるタイプの映画がお好きな方におすすめ!

 

 

映画『ONE PIECE FILM RED』の作品情報

 

あらすじ

大海賊時代、苦しめられる市民の『救い』となるべく立ち上がった、世界で一番愛されている歌姫/ウタ。

 

曰く付きな音楽の島/エレジアで行われる初ライブには、人種・年齢を問わずに多くの人が集まり…麦わらの一味も来ていました。

 

そうして始まったウタのライブは、この世のものとは思えないほどド派手に光り輝き…その様子は世界各国にも電伝虫を通じて流されます。

 

歌を聞いたルフィはウタに近づき、彼女が麦わら帽子を預けてくれた四皇/シャンクスの娘であることを漏らしてしまいました。

 

エレジアを襲った大海賊の名前に会場がどよめく中…ウタを狙うビッグマム海賊団の一味が現れ、麦わらの一味が応戦しますが、ウタはそれを圧倒的な力で制止。

 

さらにこのライブを永遠に続けること、海賊・海軍・世界政府の妨害は許さないこと、自分は新時代を作る女、歌で皆を幸せにすると宣言します。

 

サイファーポールの報告と、電伝虫を無音・映像のみにして彼女の動向をチェックする世界政府最高権力者/五老星。

 

フィガーランド家・エレジアに封印された/トットムジカなどの懸念点はあるものの、新たな革命となりうる彼女を排除すべく、大将含む海軍本部に討伐命令を出します。

 

同じように電伝虫を見つめ、彼女の『万能な能力』と『赤髪の娘』を手に入れんと企むビッグマム。

 

そんな最中、ウタはルフィの故郷/フウシャ村での思い出話に花を咲かせます…立派な海賊になるのだと競い合っていたこと、ある日突然ウタが船を降りたことを。

 

今は海賊よりも歌手になりたいと笑うウタは、ルフィが海賊だと言うと表情を曇らせ、彼らに海賊を辞めろと、帰るのは許さないと攻撃を仕掛けてきて…。

 

予告動画


www.youtube.com

 

動画リンク

ONE PIECE FILM RED

 

映画『ONE PIECE FILM RED』の感想

 

【面白ポイント】

  • 歌がめっちゃテンション上がる!
  • ONE PIECEファン向けの映画?
  • エンドロールは扉絵ネタ!

 

歌がめっちゃテンション上がる!

歌番組でめちゃくちゃ聞いていたので、FILM REDの歌が人気なのも歌自体も知ってはいましたが…映画で見ると、迫力がダンチでしたね。

 

ウタが口を開いた瞬間、大きく息を吸い込んだ後に歌われる楽曲は、背筋がブワッとなるというか鳥肌が立つぐらい、カッコよくて最高でした。

 

映像の美しさや演出の良さもあるのですが、やはり歌の迫力・感動がすごかったですね。

 

歌って戦うプリンセスなウタ、幸せのために狂ったように歌うウタというキャラクターによく合った曲ばかりで…個人的にはめちゃくちゃ好きでした。

 

映画内でわりと長尺に歌うんだけど、飽きることがないほどの魅力…良かったですね。

 

私が比較的Adoさんの楽曲が好きだから、というのもあるかもしれませんけど。

 

でも音楽だけ聞いた時よりも、『ウタ』というキャラクター・FILM REDのストーリーと合わせて聞いた時に、めちゃくちゃ魅力を感じる曲ばかりだったと思います。

 

個人的に特に好きだったのは主題歌『新時代』、挿入歌『私は最強』『逆光』『ウタカタララバイ』『Tot Musica』あたりかな。

 

しっとりとした曲も良かったけど、Adoさんの力強い歌声にはやっぱり迫力のある歌の方がマッチしていて好きでした。

 

新時代

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私は最強

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逆光

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ウタカタララバイ

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Tot Musica

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ONE PIECEファン向けの映画?

今作は本編と深く繋がっている部分が多いので、どちらかと言えばONE PIECEファン向けな映画だったかなと思います。

 

ウタは新キャラだけどルフィと関わりの深いシャンクスの娘だし、ビッグマム海賊団・海軍・バルトロメオ・サイファーポールとかトラファルガー・ローとか出てくるし…。

 

現行・序盤の話はもちろんのこと、エニエスロビーのキャラまで絡んでくるので…ちゃんとONE PIECEを知っている人じゃないと完璧に楽しむのは難しいのではないかな。

 

ちゃんと昔の話まで知っていると、懐かしいキャラの登場にテンション上がりますよ

 

ただワノ国編で仲間になったジンベエがいたり、緑牛が海軍に戻っていたり、ルフィがニカになっていたりしたことを思うと…ワノ国編よりも後の話っぽいのかな?

 

ストーリー的にも、やっぱりONE PIECEっぽさが強くて…ONE PIECEファンのための映画っていう感じが強かったように思います。

 

ONE PIECEが好きでマンガを何度も読み返しているからこそ、シャンクスの娘がメインの今作にめちゃくちゃ不安を抱いていたのですが…。

 

今作はそんな不安を吹き飛ばすくらい、ちゃんとONE PIECEしていて面白かったです。

 

過去の話と矛盾はないし、むしろウタがいたからルフィが仲間集めをする時に『音楽家』にこだわっていたのかなとも思えて…すごく良かったですね。

 

ONE PIECEの世界をちゃんと守りつつ、ONE PIECEの世界の一部になっていて…すごく良かったです。

 

エンドロールの扉絵ネタ!

赤髪海賊団と麦わらの一味の共闘、ウソップ・ヤソップの感覚共有など、かなり盛り上がるラストでしたが…その後のエンドロールもめちゃくちゃ良かったです。

 

いや、ラストもホント良かったです。

 

シャンクスとウタの関係性も切ないけど温かくて、ONE PIECEらしい泣ける大人のカッコよさがあってめちゃくちゃ良かったですね。

 

シャンクスとルフィ、ヤソップとウソップが再会したわけではない…言葉は交わさずに別れるというのも、何とも『らしくて』好きでした。

 

そして、エンドロール!

 

原作マンガ版『ONE PIECE』の扉絵に登場していたキャラたちが登場していて、めちゃくちゃエモかったです。

 

宝箱にハマった男/ガイモンとか、張り付けにされたゾロにおむすびを持ってきていた少女/リカとか…。

 

FILM REDのエンドロールで登場するとは全く思っていなかったので、観たときにはめちゃくちゃテンション上がりました。

 

それでいてウタの歌が世界中に広がっている・残っているという演出にもちゃんとなっていて、すごく…良かったですね。

 

そしてエンドロール後…最後までONE PIECE!めちゃくちゃ良かったです。

 

ただ扉絵ネタが分からない方だと、エンドロールのエモさがそこまで伝わらないと思うので…そういった意味では原作ファン向けの映画だったのかなと思いました。

 

 

映画『ONE PIECE FILM RED』の考察

 

【考察ポイント】

  • ラストのウタは死亡している?
  • ラストのシャンクス
  • ウタの行動理由
  • シャンクスの出生

 

ラストのウタは死亡している?

ウタはトットムジカに囚われたままの人たちを救うために、赤髪海賊団が用意してくれた薬を拒否して、そのまま命を落としたのだと思います。

 

ラストでシャンクスたちが船の中央に集まっていたのも、息絶えているウタを見つめていたのではないかな。

 

ウタワールドとトットムジカ

そもそもウタワールド・トットムジカの世界・現実世界は繋がっているものの、それぞれ別の世界になっているのでしょう。

 

だからトットムジカに囚われた人を救うには、ウタウタの実の能力者が歌って彼らを一度ウタワールドに連れて行ってから、現実世界に戻す必要があったのではないかな。

 

薬を拒否した理由

薬を飲んだら寝て歌えないと、トットムジカに囚われた人々はトットムジカと一緒に封印されて、取り戻すことができなくなってしまうからだと思います。

 

だから薬を飲む時間も惜しんで、命を落とす前に…すぐに歌う必要があったのではないかな。

 

それにシャンクス達と再会して、現実世界にも幸せがあると思い出したからこそ…ちゃんと皆を現実世界に帰してあげなきゃという思いもあったのではないかなと思います。

 

あの瞬間、ずっと子供だったウタはやっと成長できたというか…罪を背負う覚悟ができて、少しだけ大人になれたのではないかな。

 

ウタの最期

エンドロールの最後にあったように、ウタは自分の歌を多くの人に残して笑顔にして…自分も笑顔で散っていったのではないかなと思います。

 

大好きなファンを失わずに済んだ、最後に赤髪海賊団の音楽家として、シャンクスの娘として生ききることができた…取り残された寂しさは、もうなかったでしょう。

 

自分が作りたかった新時代は、ルフィが叶えてくれるという希望を持つこともできた。

 

それに『ネズキノコ』という寝ない代償に命を落とす代物を口にしていた時点で、自分が命を落とすことはとっくに覚悟していたのでしょう。

 

せっかく赤髪海賊団と再会できたのに、お別れしたくないという寂しさ・悔しさはあると思うけど…それでもエースのように、最後は笑顔だったのではないかな。

 

だからこそウタは命を落とすことになってしまったけれども、不安・怒り・独りぼっちの寂しさはもうなくて、笑顔でこの世を去ったのではないかなと思います。

 

ウタが愛され続ける理由

ウタのファンだからこそ、彼女に悪意がないことを知っているからこそ…彼女亡き後も、その楽曲と彼女を愛し続けているのではないかなと思います。

 

ご都合主義と言われてしまえばそれまでだけど、ツラい時もあるファンにとって…やっぱり彼女は希望で、救いなのでしょう。

 

ウタはずっと自分のことを考えてくれる、笑ってと言ってくれる、海賊が悪だと叫んでくれる、自分のことを理解してくれる、救おうとしてくれる。

 

一人一人に寄り添ってくれる…だからこそ、ファンも彼女を愛しているのではないかな。

 

もちろん、みんながみんな愛し続けているわけではないと思います。

 

ウタの計画がバレた時、賛否分かれたように…愛し続ける人、自分の命を奪おうとした存在として嫌う人もいたことでしょう。

 

でもウタのことを理解するというか、賛同する人間、彼女に感謝している人間がいるのも確かなのではないかな。

 

だから何度でも歌を聞くし、自分たちのためにと一人で頑張り続けた彼女のことを、ファンはキライになれないのではないかなと思います。

 

あんたも寂しかったんだねの意味

ちなみにトットムジカが倒された時、ウタが呟いていた「あんたも寂しかったんだね」というセリフは、シャンクスに向けての言葉だったのではないかなと思います。

 

あの瞬間、シャンクスとルフィ・ウソップとヤソップに感覚リンクが起こっていたように…シャンクスとウタにも起こっていたのでしょう。

 

そしてシャンクスが自分を拾ったときのこと、自分の出生を思い出している映像が流れ込んできて…自分と同じだったんだねと感じたのではないかな。

 

もっと言えば、シャンクスが自首して処刑されたゴールド・ロジャーの話をする時、寂しげにしていたことも思い出して…取り残されたのも同じと思ったのでしょう。

 

自分の本当の両親を知らない、大好きな育ての親と血の繋がりがない、置いていかれたこと…全ての寂しさに、ウタは共感できたのではないかな。

 

シャンクスとウタは血の繋がりこそないものの親子で、出生や別れが似ていたからこそ…あんたも寂しかったんだねと共感していたのではないかなと思います。

 

ラストのシャンクス

ラストでシャンクスがルフィたちに何も語らず去ったのは、ルフィの憧れと友情・ウタへの愛と約束を守るためだったのではないかなと思います。

 

ウタとルフィはシャンクスのことが大好きで、憧れていて…いっつも二人でシャンクスにくっついていました。

 

でもシャンクスはウタとの別れは、父親として仲間として家族だけでしたかったのではないかな…何というか海賊だからこその考えではないかなと思います。

 

ルフィのことを海賊と認め、ウタのことも仲間の海賊として認めているからこそ…自分たちだけであの世に送ってあげたかったのではないかなと。

 

ずっとそばにいられなかったから、世界一の歌い手になったら迎えに来ると約束していたから…家族として、仲間としてそばにいたかったのだと思います。

 

それと同時に、個人的にはルフィとウタの友情・ルフィのシャンクスへの憧れも守るためでもあったのではないかなと感じました。

 

ウタとルフィはちゃんと別れを済ませていると感じたからこそ、そのままの姿で別れさせてあげたかったのではないかな。

 

友達だからこそ、同じ人に憧れた者同士だからこそ…命を落としての永遠の別れではなく、笑顔のまま別れてほしかったのだと思います。

 

そしてウタを失って悲しむ自分の姿を、自分に憧れているルフィに見せたくなかったというのもあるのではないかな。

 

ウタと別れるときにも泣きながら笑顔で!と言っていたくらいだから、あのときも同じ心情だったのでしょう。

 

でも生き別れは泣いても笑顔で別れられたけど、最期の別れではつらすぎて泣くことも笑うこともできなかったのではないかな。

 

つまりシャンクスはウタへの愛と約束を守るため、ルフィとウタの友情・自分への憧れを守るために、何も言わずに去ったのではないかなと思います。

 

シャンクスは毒親?

毒親と言ってしまえばそれまでだけれど、シャンクスにはシャンクスなりの考えというか…選択があったのではないかなと思います。

 

まずウタをエレジアに置いていったのは…誰かが国を壊滅させた罪を背負わなければいけないのであれば、ウタではなく自分が背負おうと考えたからではないかな。

 

ウタはたまたま滅びの歌を歌っただけ、何も知らなかった、そこに悪意も敵意もない…言ってしまえば、運が悪かっただけ。

 

ゴードンもそれを分かっているから、ウタを責めることはしなかったのではないかなと思います。

 

でも国が壊滅したのは事実…ウタに罪はなくとも、その責任は誰かが取らなければいけない。

 

ならば元々ならず者の海賊である自分たちが、親として家族として罪を背負おうと決めたからウタを置いてエレジアを去ったのではないかなと思います。

 

そしてウタには罪を背負わせたくない、綺麗なままでいてほしくて…エレジアに置いていったのではないかな。

 

ラストで海軍を退けていたり、ウタに薬を飲まそうとしていたのは…全世界7割の人間よりも、ウタの方が大事だったというだけのことだと思います。

 

これはトロッコ問題みたいなものかな。

 

全世界の人間を救うという正義を取るか、大切な人を守りたい心を優先するか…その結果、シャンクスは後者を選んだだけのことだと思います。

 

シャンクスは海軍や正義の味方ではなく、市民から恐れられる海賊で…宝を持ち去ったり、海賊から積荷を奪うことだってあったことでしょう。

 

ルフィだって、空島では黄金を無言で持ち去ったわけだし…一部の人間からは大恩人の白ひげだって、大多数からは恐れられていました。

 

なんというか海賊は人によっては正義の味方にもなるけど、別に全世界の味方というわけではない…ということではないかなと思います。

 

ウタの行動理由

ウタがウタウタの実を使ってウタワールドにみんなを閉じ込めようとしたのは、好きな人といられれば幸せ・外には不幸ばかりと考えていたからだと思います。

 

ウタはシャンクスと一緒に旅をして色々な場所に行きましたが、子供だからと船番ばかりで…冒険したり、他者に接したりする機会が少なかったのでしょう。

 

そばにいたのは赤髪海賊団だけ…それがウタにとっての世界全てで、幸せだったのだと思います。

 

けれどエレジアに置いていかれて、ゴードンはいるけれど寂しくて…そんな時、手に入れた電伝虫で久しぶりに他者に触れて、幸せを少しずつ取り戻したのではないかな。

 

ウタの幸せは、たくさんの他者とのふれあいの中にあったのでしょう。

 

けれど他者と触れ合うには、ウタは幼すぎて…電伝虫から伝わってくる情報だけが世界だと、全てだと思っていたのではないかな。

 

年齢を重ねていても、ウタの精神年齢はシャンクスと別れたときのまま止まってしまっていたのではないかなと思います。

 

世界は海賊に苦しめられて、人々は苦悩している…その裏に生活・家族・学校・仕事があって、幸せなこともあるとは思えなかったのでしょう。

 

そんな時、自分がエレジアを滅ぼしたことを知って…その罪を背負いきれなかったウタは、やっぱり現実は不幸ばかりだとさらに強く思い込もうとしたのではないかな。

 

そして罪滅ぼしに他者を幸せにしなければ、救わなければと…自分で自分に強く暗示というか、一種の強迫観念を植え付けていたのではないかなと思います。

 

だから好きな人が苦しまないように、ウタは皆をなんでも叶うウタワールドに閉じ込めようと考えたのではないかな。

 

現実は孤独・絶望ばかりだから、ウタのことを大好きなファン・ファンのことが大好きなウタだけで一緒に暮らすことが、幸せだと考えていたのだと思います。

 

守らなきゃ、ごめんなさい、私のせい…色々な感情が幼いままのウタに降り掛かった結果、自分でも制御できなくなるほど暴走してしまったのではないかな。

 

操ったファンを撃たれた時のウタ

迫りくる海軍を抑えるために、ファンやコビーを操っておきながら撃たれたらひどく同様していたのは、海軍は市民を撃たないと思っていたからだと思います。

 

ファンを操った目的はあくまでも足止め・妨害・ウタワールドに取り込むためで、相手を倒すつもりなどなかったのでしょう。

 

そしてウタに操られているとはいえ、相手は一般市民…海軍は、彼らを攻撃できないとたかをくくっていたのではないかな。

 

実際、センゴクが元帥だった頃であれば、市民を撃つことはしなかったでしょう。

 

でも時代とともに元帥がサカヅキに変わって、方針も変わっている…でも世情に疎いウタは、そんなことは知らない

 

ここも孤独に生きてきたゆえ、幼いが故の思慮が足りない行動だったのではないかな。

 

海軍は市民を撃たない、救わないけど攻撃もしないはずと思っていたのに撃たれたから、ウタはひどく動揺していたのではないかなと思います。

 

海賊嫌い

ウタは海賊嫌いだけど、冒頭のシーンを思うと海賊を辞めるのであれば、その人自体は許すという方針なんだと思います。

 

自分が罪を背負いきれていないからこそ、許されたいと思っているからこそ…他者の罪を許すのではないかな。

 

海賊たちはウタのファンだけど海賊は辞められず、けどウタが海賊嫌いと知っているからこそ、大っぴらに海賊は名乗らずに楽しんでいるのではないかなと思います。

 

実際、海兵がオフに普通にライブを楽しんでいるようなシーンもあったしね。

 

シャンクスの出生

ウタが宝箱から出てきたシーンでチラっと映像がありましたが、どうやらシャンクスも幼い頃にゴールド・ロジャーに拾われた人間だったようです。

 

その時のロジャーやレイリーが驚愕の表情を浮かべていたことを思うと、シャンクスも宝箱に入っていたとか…思いがけない形で拾われたのでしょう。

 

そんな経緯があったからこそ、海賊に拾われた自分とウタを重ね合わせて「これも何かの縁」と感じ、自分の娘として育てたのではないかなと思います。

 

シャンクスの実の両親、細かい出生については映画内では語られていないので謎ですが、そこは今後、本編で語られていくのかもしれませんね。

 

フィガーランドという家名

ウタがシャンクスの娘ということに驚愕している五老星から『フィガーランド家』というワードが出てきましたが、それがシャンクスの家名なのではないかなと思います。

 

五老星が重要そうに口にしていたこと・シャンクスの家名が不明なこと・映画内でシャンクスの過去が少し描かれたこと・ウタが亡くなったことを考えると…。

 

シャンクスもサンジと同じように、後々のストーリーで家名・出生が明かされることになる…その家名がフィガーランド家なのではないかなと思います。

 

王族・天竜人・Dの意思…どれに関係するのかは不明ですが、五老星も重要視するほどの家名であることを思うと、それなりの立場の生まれなのかもしれませんね。

 

映画『ONE PIECE FILM RED』の関連作品

 

 

 
今作の小説版。
読みやすい文・映画の補足が多いので、今作がお好きな方におすすめです。

 

 

 
もう一つのノベライズ。
キャラ説明が丁寧なので、ONE PIECEにあまり詳しくない方にもおすすめです。

 

 

 
言わずと知れた今作の原作マンガ。
扉絵と今作のリンクが本当に良いので、少しでも興味のある方はぜひ。

 

新時代

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ライブ一発目の曲にして今作の主題歌。
歌い始めのインパクトがすごくて、聞く度に鳥肌が立ちます。

 

私は最強

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争いを止めるウタが歌っていた挿入歌。
歌で戦うウタにぴったりな曲で、戦闘曲なのに明るくて楽しそうで最高です。

 

逆光

逆光

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ルフィ達に攻撃するウタが歌う挿入歌。
最初2曲よりも重くロックで、ウタの強い怒り・決意が感じられて良かったです。

 

ウタカタララバイ

ウタカタララバイ

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海軍に対抗する時に歌った挿入歌。
シーンにぴったりな曲で、狂いながら他者に寄り添っている感じが良い。

 

Tot Musica

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トットムジカを復活させる時の挿入歌。
力強く禍々しい曲調、歌っているときのウタの光なき目も最高でしたね。

 

まとめ

 

正直、話題作に謎の抵抗感があるし、ONE PIECEの映画にほとんど触れていないし…と全く期待せずに観たのですが、想像以上に面白くてエンジョイしました。

 

ただダークな展開・設定があるし、どちらかといえば原作マンガが好きな人向きなのかなと思う箇所もあったので…もしかしたら万人受けはしないのかもしれませんね。

 

どちらかといえばONE PIECE好きな方、ONE PIECEの残酷さや心理描写がお好きな方、歌でテンション上げてくるタイプの映画がお好きな方におすすめな映画でした。

 

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