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映画『ペンギン・ハイウェイ』のネタバレ感想・考察 ラストの意味&ペンギンが現れた理由

ペンギン・ハイウェイ

 

住宅街に現れたペンギンの謎に迫る映画『ペンギン・ハイウェイ』。

 

ペンギンがたくさん出てくるファンタジー映画かと思いきや、可愛いペンギンと共に子供の初恋・成長を描いた映画で、想像とは違ったものの面白かったです!

 

どちらかといえば大人向けなアニメ映画がお好きな方、子供の成長ストーリーがお好きな方におすすめな映画でした。

 

 

映画『ペンギン・ハイウェイ』の作品情報

 

あらすじ

日々の学びをノートに記録する利発な小学4年生・アオヤマ君。

 

自分の賢さを自覚しながらも好奇心旺盛、自信過剰だけど「将来は偉い人になる」と日々の勉強は怠らない日常を送っていました。

 

そんなアオヤマ君が今心惹かれているものは、自由奔放さの中にミステリアスな魅力を秘めた歯科医院のお姉さんと…郊外の街に突然現れたペンギン。

 

海のない住宅街になぜペンギンが現れたのか、そしてペンギンはどこに行ったのか疑問を抱いたアオヤマ君はペンギンについての調査を始めることにしました。

 

しかしペンギンは歯科医院のお姉さんが出現させていることは分かったものの、調査すればするほど謎は深まっていき…。

 

予告動画


『ペンギン・ハイウェイ』 スペシャルトレーラー

 

動画リンク

 

映画『ペンギン・ハイウェイ』の感想

 

【面白ポイント】

  • ペンギンが可愛い!
  • 子供の冒険・成長ストーリー

 

ペンギンが可愛い!

原っぱでぼんやりしたり両手を広げてペタペタ歩いたり、とぅるんっとしたぷりぷりボディが印象的なペンギンちゃん…可愛かったですね!

 

リアルさというよりも可愛さを重視したデフォルメボディ。

なでなでされた時のうっとり顔。

攻撃力0のぺしぺし攻撃。

 

いやぁ…可愛かったです!

 

しかも可愛いだけではなく最後には空を飛び海を泳ぎ、お姉さんたちをのせて街中を疾走するカッコ良さまで併せ持つポテンシャルの高さ…良かったですね。

 

なのでペンギン好きな方、映画に登場する可愛いマスコットキャラクターがお好きな方にはぜひともチェックしてみていただきたい映画でした!

 

ただそんなかわいいペンギンが無傷とは言え車にはねられるシーンがあったり、ぐったりするシーンがあるので…そういったシーンが苦手な方は注意してください。

 

子供の冒険・成長ストーリー

今作は大人も分からない神秘的な謎を子供たちが探る、真実にたどり着いて成長していくというストーリー展開がすごく良かったです。

 

子供たちは好奇心から真剣に調査するんだけど時には遊び、あれもこれもと謎を欲張りながら友達と研究をシェアしたりと…。

 

知的でもちゃんと子供らしい感じがあって、自分も童心に返ってドキドキワクワクしながら楽しむことができました

 

そしてそんなドキドキワクワクの最後には、子供たちの成長を感じられるしっとり感のあるラスト…子供の冒険・成長を描いたストーリーとしてすごく面白かったです。

 

なので子供の冒険・成長ストーリーがお好きな方、ドキドキワクワク展開からのしっとりラストがお好きな方におすすめしたい映画でしたね。

 

映画『ペンギン・ハイウェイ』の考察

 

【考察ポイント】

  • ラストの意味&その後
  • 海の中に広がる別世界
  • お姉さんは何者?
  • ペンギンが突然現れた理由

 

ラストの意味&その後

ペンギン号を発見したラストシーンには、まだお姉さんに続く道は残されているという意味が込められていたのではないでしょうか。

 

海の世界にあったペンギン号が空き地に落ちていたということは、ペンギン号が来た道を辿れば海の世界に繋がるはず…。

 

だからお姉さんを結婚相手と決めているアオヤマ君は、ラストで見つけたペンギン号を手掛かりに、海の世界に行くためにさらなる調査を始めるのだと思います。

 

海の中に広がる世界

海の中に広がる世界は、膨大なエネルギーを蓄えている意志を持った世界だったのではないかなと思います。

 

海はおそらく現実世界に現れると側にある物を吸い込んだり、異常気象を起こしてしまったりする性質を持っていたのではないかな。

 

だから海の中にある世界には現実世界の物ばかりだったし、そこまで古くない物まで苔むしていたのでしょうね。

 

でも海の世界が現実世界に干渉することは…現実世界にとって良いことではないはず。

 

それを防止するために海は膨大なエネルギーを自分の中で発散させることで、エネルギーが現実世界に溢れださないようにバランスを取っていたのだと思います。

 

お姉さんは何者?

お姉さんはその昔、海に吸い込まれてしまった海辺に住む女性だったのではないかなと思います。いわゆる神隠しみたいなものですね。

 

海の世界にあった物がほぼ現実世界にあった物、海辺育ち・両親の記憶があったことを考えるとお姉さんは普通の人間でしょう。

 

ただ運悪く海の世界に吸い込まれてしまっただけ。

 

ペンギンたちと一緒に海の世界にいたお姉さんですが、おそらくは海のエネルギーを抑えるために、お姉さんは現実世界に一時的に吐き出されたのでしょう。

 

現実世界から溢れだした海を抑え込むために…しかし、お姉さんは現実世界に放り出された時に海での記憶を失ってしまったのだと思います。

 

だから普通の人間として生活を始めてしまったのでしょうね。

 

ただ海の世界としては早く現実世界に溢れだした海を抑え込んでほしいから、ペンギンを出す能力を与えてペンギンに海を抑え込んでもらおうとしたのだと思います。

 

そして現実世界に溢れだした海の世界を抑え込んだ後は、海の世界がペンギンやお姉さんを回収したのでしょうね。

 

なのでお姉さんはペンギンを出す能力を持っていたり、突然消えたりはしたものの…元々は海辺に住んでいた普通の女性だと思います。

 

ペンギンが突然現れた理由

海の世界を抑え込む使命を忘れてしまったお姉さんの代わりに、ペンギンに働いてもらおうと海の世界がお姉さんにエネルギーを与えたから現れたのではないかな。

 

今まではお姉さんが思い出すのを待っていたけど、おそらくもう溢れだす寸前だったために、最終手段としてお姉さんに与えるエネルギー量を増やしたんでしょうね。

 

だからお姉さんはイメージした物を出せるようになったし、食事の必要もなくなったのではないかな。

 

そしてお姉さんが出したペンギンたちは使命を覚えているから、海の世界がある森の方へと向かっていたのでしょう。

 

なのでペンギンが突然現れ出したのは、海の世界が早く自分を抑え込んでもらおうとお姉さんにエネルギーを与えたためではないかなと思います。

 

映画『ペンギン・ハイウェイ』の関連作品

 

 

 
映画のもとになった原作小説。
優しい文章になっているので、お子様にもおすすめです。

 

 

 
今作のマンガ版。
シンプルな絵柄なので、年齢・性別を問わずにおすすめです。

 

まとめ

 

ペンギンを出す能力を持った不思議なお姉さんを中心に、子供たちが謎に迫りながら成長していくような映画ですごく面白かったです。

 

説明不足な部分もあるかもしれませんが、そこは考察をする楽しみがあったということで個人的には良かったと思います。

 

どちらかといえば大人向けなアニメ映画がお好きな方、子供の成長を描いたストーリーがお好きな方におすすめしたい映画です!