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映画『リング0 ーバースデイー』の感想・考察 貞子の正体&呪いのビデオの意味

リング0-バースデイー

 

貞子の過去を描いた映画『リング0 ーバースデイー』

 

貞子の悲しい過去を知ることで、今までのリングシリーズの印象をガラッと変えるようなシリーズ完結編にふさわしい映画となっていました!

 

ただホラー映画とは違う方向性の怖さがある映画なので、リングシリーズをホラー映画として楽しんでいた方には不向きな映画かもしれませんね。

 

どちらかといえばサイコホラー系の映画をお求めの方、リングシリーズをホラー要素のあるミステリー映画として楽しんでいた方におすすめの映画です!

 

 

映画『リング0 ーバースデイー』の作品情報

 

あらすじ

呪いのビデオ事件から遡ること30年前。

 

公演を目前に控えた劇団・飛翔に、霊が見えることを周囲に隠しながら女優を目指す妖しくも美しい女性・山村貞子が入団してきます。

 

貞子が入団した頃から同じ夢を見る、気味が悪いと貞子のことを快く思わない人もいましたが、声を掛けてくれる劇団員と共に公演本番を目指す日々を送っていました。

 

そんなある日、主演女優・葉月愛子が不自然な状態で突然命を落とし、代役として研究生の貞子が大抜擢されることになります。

 

真面目に公演本番を目指して練習を重ねる貞子でしたが、その日を境に貞子や劇団員の周辺で不思議な出来事が起こるようになり…。

 

予告動画


リング0-バースデイー

 

動画リンク

 

映画『リング0 ーバースデイー』の感想

 

【面白ポイント】

  • 貞子役の仲間由紀恵さんがかわいい
  • 貞子が可哀想になるストーリー
  • 考察すると面白い

 

貞子役の仲間由紀恵さんがかわいい

リング0で貞子を演じている仲間由紀恵さんがとても可愛らしくて…特に声と笑顔が良かったですね。

 

貞子に良くしてくれる人から声を掛けられた時の「はいっ…」っていう控えめだけど嬉しそうな返事と笑顔とか、遠山さんといるときの感じとか…めちゃくちゃかわいい!

 

ドラマ『トリック』の元気いっぱいな仲間由紀恵さんも好きでしたが、今作の控えめ・弱々しい仲間由紀恵さんも良かったですね。

 

少し棒読みっぽい感じもあるのですが、それが逆に貞子というキャラクターにマッチしていたので違和感がありませんでした。

 

なので貞子に怖さを求めている方には物足りないとは思いますが、貞子というキャラクターがお好きな方、仲間由紀恵さんがお好きな方にはおすすめしたい映画です!

 

 

貞子が可哀想になるストーリー

今作はどちらかといえば人間の行動・心理が怖い映画で、貞子はひたすら被害者というか…だんだん可哀想になってくるようなストーリーでしたね。

 

猪突猛進ガール・悦子をはじめ他の劇団メンバー、貞子の育ての父・伊熊博士までもが狂気染みた行動が目立つというか、思い込みで暴走していて…。

 

貞子はそれに巻き込まれてしまった被害者という印象が強かったですね。

 

そして母親似の貞子だけではなく、個人的には父親似の貞子の方も可哀想だなと思いました。

 

ずーっと家に閉じこめられて、薬漬けで成長することすら許されず…誰も愛してくれない…何とも可哀想で不憫でした。

 

そして貞子たちが可哀想だなと思うと共に、そんなことを悪びれもせずにするというか、そんな状況まで貞子たちを追い込む人間が怖く感じましたね。

 

なので今作は貞子が貞子にならざるをえなかった悲しい過去を知りたい方、人間の恐怖が詰まったサイコホラー系の映画がお好きな方におすすめしたい映画です。

 

シリーズ通して考察すると面白い

最初リング0を観た時には、サイコホラー映画としては面白いけどリングシリーズの完結編としては物足りないなと思ったのですが…考察をすると面白かったです!

 

特にリングシリーズ通して考察するとめちゃくちゃ面白かったですね。

 

貞子の生い立ち、なぜ貞子という怨霊になってしまったのか、今まで疑問だった部分が今作で分かるようになっていましたし…。

 

以前記事にした映画『らせん』で否定した心霊説も、リング0を観た後ならば筋を通すことができます。

 

なので今までのリングシリーズで分からないところがあった、貞子の過去・真実を知りたい方向きな映画ではあるのですが…。

 

貞子という怨霊に対する恐怖は今まで以上に薄れますし、今までのリングシリーズのイメージがかなり変わってしまうので…好みは別れるかもしれませんね。

 

なので今作はリングシリーズをホラー映画として楽しんでいた方よりも、ホラー要素のあるミステリー映画として楽しんでいた方におすすめしたい映画です。

映画『リング0 ーバースデイー』の考察

 

【考察ポイント】

  • 2人の貞子の正体
  • 宮地が命を落とした理由
  • 井戸の夢&呪いのビデオの意味
  • 『らせん』と『リング2』の貞子
  • 貞子の父親&母親

 

2人の貞子の正体

貞子はおそらく姉妹と身体の一部がくっついている結合双生児として生まれ、成長してから分離手術を受けて2人に別れた双子だったのだと思います。

 

伊熊博士の自宅には結合双生児についての資料がありましたし、「貞子は1人だった。だが途中で2つに分かれた」というセリフもありましたから。

 

幼少期に結合双生児だった貞子をそれぞれ独立した状態にするため、分離手術を受けさせたのでしょう。

 

そしてその分離手術後、2人の人生はガラッと変わったはずです。

 

母親似の貞子

母親に似ている貞子は、普通の人間として育てられていたと思います。

 

学校に通ったり、劇団に所属したり…もう1人の貞子とは引き離し、過去を封印して普通の人間として育っていたのでしょう。

 

ただ超能力者の母親に似ていたので、霊を見る目や予知能力は持っています。

 

さらに父親の血によるものなのか、自分・他人の傷を治したり蘇らせるような能力を持っているようです。

 

映画『リング2』で何十年も井戸の底で生きていたというのは、この母親似の貞子の能力によるものだったのでしょう。

 

おそらく母親似の貞子は傷を治す人ならざる能力は持っているものの、人を攻撃したり命を奪うような能力は持っていない普通の人間だったと思います。

 

父親似の貞子

父親に似ている貞子は、危険人物として成長しないように薬漬けにされながら伊熊博士の自宅で監禁されていましたが…能力以外は普通の女の子だったと思います。

 

おそらく念じるだけで人の命を奪うことができる能力を持っているのは、こちらの貞子の方。

 

その恐ろしい能力を2度と振るわないように、伊熊博士の自宅2階にあるテレビしかない鍵付きの部屋にずっと監禁されていたのだと思います。

 

ただおそらくもう1人の貞子に干渉するような能力や幽体離脱する能力を持っていて、母親似の貞子の目を通して外の世界を見たりしていたのでしょう。

 

貞子の周りに時々現れていた貞子の子供版みたいなのは、おそらくこの父親似の貞子。

 

そして母親似の貞子の精神が不安定になると身体を乗っ取って勝手に行動したり、他の人を攻撃したり命を奪ったり、物を動かしていたのだと思います。

 

これは個人的な印象ですが、たぶん父親似の貞子的としてはもう1人の貞子を守ろうとしていたのではないでしょうか。

 

父親似の貞子から攻撃を仕掛けるようなことは基本的にはなく、母親似の貞子が追い詰められている時だけ出てきているような印象があったのでそうではないかなと…。

 

なので攻撃的な能力・他人への情のなさこそあるものの、家族を思いやる心のある…普通の女の子だったのではないかなと思います。

 

ラストの貞子

ラストの貞子は父親似の貞子と母親似の貞子が融合した状態だと思います。

 

融合というか…母親似の貞子の身体に、父親似の貞子が入り込んで1つの身体をシェアしているような感じに近いですかね。

 

父親似の貞子としては「あの頃の方が良かった」という想いから1つに戻ろうとしたか、母親似の貞子を守るために身体に入り込んだのではないかな…。

 

なのでラストの貞子には両方の貞子の意識があって、2つに分かれていた貞子が1つの戻り、交代で1つの身体を使っていたのではないかなと思います。

 

宮地が命を落とした理由

ラストで武器を持っていたにも関わらず貞子に追い込まれて命を落とした宮地彰子は、一緒にいた立原悦子の命を奪った後、自ら命を絶ったのではないかな。

 

貞子が命を奪ったのならば心臓発作になるはずですし、命を落とした状況・宮地というキャラクターを考えると自ら命を絶った可能性の方が高いでしょう。

 

さらに宮地は貞子に復讐することに凄まじい執念を燃やし、他人を利用したりたくさんの人を巻き込んだり武器を用意することも厭わないような人物なので…。

 

「貞子に命を奪われるくらいならば自分で」「貞子の思い通りにはさせない」と悦子と自分の命を奪ったのでしょう。

 

なのであの2人が命を落としたのは、宮地の手によるものだと思いました。

 

井戸の夢&呪いのビデオの意味

貞子の周りにいる人物が見た井戸の夢、その後広まる呪いのビデオは、父親似の貞子が助けを求めるために人に見せていたのではないかな

 

「自分は井戸のある家の2階にいる」「誰か助けて」という想いを込めて、干渉しやすい貞子の周りにいる人物に夢を見せていたのでしょう。

 

それが夢を見ている人から見れば不気味に映ってしまっただけで、父親似の貞子としては純粋に助けを求めていただけ。

 

呪いのビデオも似たようなもので…自分は貞子、自分はここにいるという想いを、部屋に唯一あったテレビから世界中の人に見せていたのでしょう

 

呪いのビデオを観た人の命を奪うのは、自分を助けてくれない人だから。

 

7日間の猶予を設けているにも関わらず、自分たちを見つけることも他の人に相談することもしない人は不必要だということでしょうね。

 

純粋に助けを求めているからこそ、助けてくれない人には非情というか…そうして役立たない人を排除することで、助かる確率を上げようとしていたのかもしれません。

 

なので井戸の夢と呪いのビデオは、父親似の貞子が「自分を助けてほしい」という想いを込めて、周りにいる人に見せていたのだと思いました。

 

呪いのビデオについては、映画『リング』・『リング2』の記事でも書いているので、ぜひそちらもどうぞ!

 

www.chappu222.com

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『らせん』と『リング2』の貞子

貞子が2人の貞子が融合して生まれたものだったのならば、映画『らせん』と『リング2』の貞子は、それぞれ別の貞子だったのかなと思いました。

 

リングの貞子

映画『リング』の貞子は、『リング0』のラストで2人が融合した状態の貞子

 

ずっと自分たちを助けてくれる人を井戸の底で待ち続け、呪いのビデオを流し続けていたのでしょう。

 

そしてやっと高山竜司・玲子の手によって貞子の遺体が発見されたわけですが…おそらく外に出ることが出来たのは、父親似の貞子だけ

 

正確には父親似の貞子の霊魂・魂…ですかね。

 

らせんの貞子

映画『らせん』で登場した貞子は父親似の貞子

 

ここからは映画『らせん』の記事で考察した時とは違い、らせんでの出来事が貞子の呪いによるものという前提で話を進めていきます。

 

おそらく映画『リング』で遺体を発見されたことで外の世界に出ることができた父親似の貞子は、高山竜司の身体へと寄生。

 

そして高山竜司の遺体から安藤に、安藤の身体から高野舞の身体へと乗り移り、高野舞の身体を操って安藤と関係を持たせ、自分を産ませたのでしょう。

 

母親似の貞子の身体を乗っ取ったりしていたので、父親似の貞子は他人の身体に入り込んで操る・人格を支配するような能力を持っていたのではないかな。

 

この世界に肉の身体を持って蘇った後は、融合によって手に入れた母親似の貞子の能力を使って高山竜司や安藤の子供を蘇らせます

 

高山竜司を蘇らせたのは…貞子が惚れていたから。

 

ずっと監禁されていた自分を助けてくれた人だから、恋心・運命的なものを感じてもおかしくないと思います。

 

もしくは母親似の貞子がうらましかったのかもしれませんね。

 

遠山に恋している母親似の貞子を羨ましがった父親似の貞子が、自分も恋人をつくるために高山竜司を蘇らせたのではないかな。

 

ずっと監禁されていた父親似の貞子が知っている男性は、父親と助け出してくれた高山竜司くらいですから…偶然選ばれてしまったのかもしれませんね。

 

蘇った高山の様子が『リング』・『リング2』と違うのは、貞子が人格を乗っ取って操っているから

 

映画『らせん』では呪いのビデオによる影響力・命を落とす理由が変わっていたのは、呪いのビデオではなく父親似の貞子自身による呪いだから…ですかね

 

なので映画『らせん』に出てきた貞子は、外の世界に出ることができた父親似の貞子の方だったと思いました。

 

個人的には映画『らせん』の記事で書いた、貞子の呪い否定説の方も好きですけどね!

  
リング2の貞子

映画『リング2』で出てきたのは、母親似の貞子

 

父親似の貞子は遺体と共に外の世界に出ることができましたが、母親似の貞子の方はおそらくまだ井戸の底に魂が縛られているのでしょう。

 

まだ井戸の底から出られない母親似の貞子は父親似の貞子がいなくなっても、変わらず井戸の底から呪いのビデオを使って助けを求め続けていたのかな。

 

ただ遺体が見つかっても井戸の底にいることを思うと、たとえ誰かが貞子を助けに来たとしても井戸の外から出られなさそうですけどね…。

 

『リング2』ラストの「なんであなただけ助かるの」という貞子のセリフには、母親似の貞子の想いが込められていたのでしょうね。

 

高野舞・陽一を井戸の底から助けてくれたのは、2人の恋人・父親である高山竜司…。

 

だから「なんで私のお父さんや遠山さんは助けに来てくれないのに、あなたたちには助けがくるの?」という想いがあったのかもしれませんね。

 

貞子は井戸の底に落ちた後もずっと遠山の名前を呼んでいましたから…貞子は遠山が迎えに来てくれるのをずっと待っているのでしょう。

 

なので映画『リング2』で登場した貞子は、母親似の貞子だと思います。

 

この貞子のことは映画『リング2』の記事で詳しく考察しているので、ぜひそちらもチェックしてみてください!

貞子の父親&母親

貞子たちの本当の父親は伊熊博士ではなく、海に集まる霊魂…化け物

 

海でよく誰かと楽しそうに話している貞子の母親が目撃されているので、おそらくは貞子の母親と化け物との間にできた子供が、2人の貞子ですね

 

貞子の母親は、父親似の貞子が念じるだけで人の命を奪える能力を持っていることを知ってしまったために、気が触れて自らの命を絶ってしまったではないかな

 

貞子の父親・母親に関しては、映画『リング』の記事で詳しく考察しているので、もっと詳しく知りたい方はぜひそちらをチェックしてみてください!

 

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まとめ

 

映画『リング』の完結編ということで、貞子の悲しい過去に迫るストーリーが魅力的な映画でしたね。

 

ホラー映画としてはちょっと違うかなと思う部分はあるものの、他のリングシリーズ作品をまた観返したくなるような面白さがあって良かったです!

 

サイコホラー系の映画がお好きな方、リングシリーズをホラー要素のあるミステリー映画として楽しんでいた方におすすめしたい映画でした!