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映画『ローマの休日』の感想・考察 ラストの記者会見の意味&アン王女とジョーの関係

ローマの休日(日本語吹替)

 

言わずとしれた名作映画『ローマの休日』。

 

今回が初視聴なのですが…思った以上に親しみやすさ・切なさ・温かさがギュギュッと詰まった少女マンガのような恋模様が魅力的な映画で、めちゃくちゃ面白かったです。

 

どちらかといえば少女マンガのような恋模様がお好きな方、ちゃんと映画としての面白さがある恋愛映画をお求めの方におすすめ!

 

 

映画『ローマの休日』の作品情報

 

あらすじ

親善旅行にやってきたヨーロッパ王族/アン王女。

 

ロンドン・アムステルダム・パリと各地を巡りながら過密スケジュールをこなし、ローマまでやってきます。

 

普段は微笑みを絶やさず、多くを語らず品位を感じさせる振る舞いをしているアン王女ですが…実際は過密スケジュールに疲れ、自由な暮らしに憧れを抱いていました。

 

我慢の限界を迎えたローマでの夜、アン王女は外の明るく楽しそうな街並みに心惹かれ、連れの者に内緒で1人で街へと駆け出していきます。

 

はじめての街、はじめての冒険に瞳を輝かせるアン王女でしたが…医者に鎮静剤を打たれていたため、急激な眠気に襲われてしまいました。

 

一方、夜遅くまで友人たちと賭けに勤しんでいた新聞記者/ジョー・ブラッドレー。

 

賭けでボロ負けした帰り道、道端で眠りこけているアン王女を見つけたジョーは、彼女を放っておくことができずに流れで自分のアパートに一泊させることにしました。

 

その頃、突然いなくなったアン王女を国家の重大事と捉えた親善旅行の付添人たちは、秘密裏に王女捜索を開始することにしたのですが…。

 

リンク

ローマの休日(日本語吹替)

ローマの休日(日本語吹替)

  • オードリー・ヘプバーン
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映画『ローマの休日』の感想

 

【面白ポイント】

  • 親しみやすいキャラクター
  • 少女マンガのような恋模様
  • 切なく温かい恋の結末

 

親しみやすいキャラクター

自由に憧れるお転婆なアン王女、だらしないけど優しいジョー、何だかんだでずっと味方してくれるアーヴィングと…今作はとにかく親しみやすいキャラが多かったですね。

 

スケジュール・言動の全てを縛られているアン王女は、立場こそ縁遠いもののストレスに押しつぶされている姿には共感しやすさがありましたし…。

 

外の世界に憧れる少女のような言動・外の世界に飛び出すお転婆っぷり・王族ゆえの不用心さ・世間知らずさといったギャップも、可愛くて良かったですね。

 

印象としては映画『今夜、ロマンス劇場で』のヒロインと似ていました。

 

今夜、ロマンス劇場でのヒロインもとある世界に縛られていたからこそ外の世界に憧れて飛び出したキャラだったので、今作のアン王女と似たものを感じましたね。

 

ジョーも不憫な世話焼きと言うか…テキトー男だしお金にだらしないところもあるけど、根は悪くない男って感じがすごく良かったです。

 

印象としては映画『塔の上のラプンツェル』のユージーンに似ていました。

 

個人的に塔の上のラプンツェル大好きだし、ユージーンもディズニープリンセスの中で1番カッコいいキャラだと思っているので…今作のジョーも好きでしたね。

 

全体的に親しみやすいし、共感しやすくて…まるで少女マンガから飛び出したようなキャラクターをしていて、少女マンガ好きとしては好きなキャラクター性でした。

 

正直古い映画だからどうかなと思っていたのですが…思っていた以上に親しみやすいキャラで、古さを感じることなく楽しむことができてめちゃくちゃ良かったです。

 

 

少女マンガのような恋模様

色んなところをデートして、時にはトラブルが起きて唐突に恋に落ちて…まるで少女マンガを読んでいるときのようにドキドキする恋模様で良かったですね。

 

最初はジョーの方は金儲けのための下心ありきでの行動だったはずが、それがフッとした瞬間に恋に変わって…。

 

アン王女の方もそんなジョーのことを信頼して心を寄せるようになって…まさに王道少女マンガのような恋模様をしていて面白かったですね。

 

王族と平民の身分を隠した恋、お互いにお互いの職業がバレてもらっては困る隠し事に塗れた恋。

 

女性側であるアン王女の視点からも、男性側であるジョー視点からも楽しめる恋模様で実に面白かったです。

 

ドキドキハラハラするし、胸キュンする展開もありな恋模様で少女マンガ好きとしてはたまらない映画でしたね。

 

さすが名作と言われるだけあるというか…今観ても色褪せない恋模様とストーリーでめちゃくちゃ良かったです。

 

印象としてはマンガ『狼陛下の花嫁』と少し似ていましたね。

 

お互いに隠し事がある恋模様とか、打算から始まる恋みたいなストーリー展開がよく似ていました。

 

あとはマンガ『ガラスの仮面』とも似ていたかもしれませんね。

 

自分の立場を隠して相手のことを応援する感じとか、バレそうでバレないハラハラドキドキする恋模様とかがよく似ていたかなと思います。

 

ガラスの仮面 1

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切なく温かい恋の結末

2人は両想いになったのに、その思い出を胸にアンは王女様に戻ってジョーも新聞記者に戻るという…なんとも切なさと温かさが同居する恋の結末でしたね。

 

2人の恋は確かに実って、一生の思い出になるような1日を過ごした…アン王女のスクープがでることもない、ハッピーエンドだけど全ては元通り

 

アンは王女様に戻り、一般市民であるジョーがおいそれとあうことができない、恋人になるなんてもってのほかという関係性になってしまうという…実に切ない結末でした。

 

今までギャグ盛り盛りの少女マンガのようなストーリー展開だったのに、別れのシーンはもどかしくて切なくて…心にグッと来るものがありましたね。

 

なんというかただ切ないだけじゃなくて…良いことも確かにあったというのがすごく良かったです。

 

結ばれることはなくてもステキな恋をして、ステキな思い出ができたことは間違いなく良い出来事だったし…アン王女は思い出を胸にこれからの公務を頑張れる。

 

正直なところ「そのまま逃げちゃえよ!」と思う気持ちもありますが、これで良かったんだなと思えるような結末だったと思います。

 

恋のために全てを捨てるのではなく、恋のおかげで前を向いて歩いていくというアン王女の恋の方向性・結末がすごく好きでした。

 

悲恋ではあるけど、ハッピーエンドでもある絶妙なエンディングですごく良かったです。

 

映画『ローマの休日』の考察

 

【考察ポイント】

  • ラストの記者会見の意味
  • アーヴィングが写真を渡した理由
  • アン王女とジョーの関係性
  • アン王女が戻ると決意した理由
  • ジョーが言おうとしていたこと

 

ラストの記者会見の意味

ラストの記者会見でお互いの嘘がバレてしまいましたが、それでも私達の間には恋情や友情があったと信じていることをお互いに伝えあっていたのだと思います。

 

アンは記者会見にジョーやアーヴィングがいたことで、彼らが自分に嘘をついていたことに気が付きました。

 

そして自分の嘘が最初からバレていたこと、2人がスクープのために自分に近づいてきていたことにも気付いたのではないかな。

 

全てに気が付いた上で…それでもローマで過ごした休日は楽しかったと、たしかに自分たちの間に情が通っていたと信じていることを彼らに伝えたかったのでしょう。

 

2人には下心があったかもしれないけれど私は楽しかった、ありがとうという想いを込めてアンは話していたのではないかな。

 

そしてたった1日だけどジョーと触れ合って恋をしたからこそ、アンを売るような人ではないと信じていることも伝えていたのでしょう。

 

だから「人と人の間の友情を信じて疑わない」と記者会見で答えていたのだと思います。

 

それに対してジョーが「王女の信念は裏切られないと固く信じています」と答えていたことを思うと、彼もアンと同じ想いでいるのでしょう。

 

つまり記者会見でのやり取りはお互いの間に友情と恋情があると信じていること、お互いを売るような真似はしないことを伝えていたのだと思います。

 

アーヴィングが写真を渡した理由

アーヴィングが写真をアン王女に渡していたのは、友人として思い出をプレゼントすると共に、自分も口外しないという想いを伝えていたのだと思います。

 

アーヴィングも最初は金儲けのためにアン王女に近づいたのですが、ジョーが思いとどまったことで彼にも思うところがあったのでしょう。

 

そして信頼しあっている2人を見て、自分も彼らの友人として…アンを売るような真似はしないと伝えていたのだと思います。

 

その証拠として写真を渡すことで、口外しない意思を伝えるととともにアンに安心してもらおうとしていたのでしょう。

 

そしてローマのことを忘れないというアンに、友人として思い出の写真をプレゼントする想いもあったのではないかな。

 

やはりただ思い出があるのと、思い出の品があるのとでは長い人生の中で差が出るし…写真があればいつでも見返すことができますからね。

 

つまりアーヴィングがアンに写真を渡していたのは口外しないという意思を伝えつつ、友人として彼女にプレゼントしたかったからだと思います。

 

そもそもアーヴィングが記者会見の時にわざわざライターで写真を撮っていたのも、アンが自分たちに近づいてくるきっかけをつくるためだったのでしょう。

 

記者に逃避行のときの写真を撮られていたとなれば、アンとしては放っておくわけにはいきませんからね。

 

そして近づいてきたアンに写真を渡せるように、さらにはアンとジョーが少しでも話す機会を得られるようにライターで写真を撮っていたのだと思います。

 

アン王女とジョーの関係性

アンとジョーはキスこそしていたものの、肉体関係にはいたっていないと思います。

 

最初にアンがジョーの部屋に泊まったときも、ジョーは面倒くさい拾いものをしたと思うだけで手を出したりすることはありませんでした。

 

人によっては手を出す場面かもしれませんが…ジョーとしては警察沙汰にしたくないから拾っただけで、泥酔した女性を襲うような人間ではないのでしょう。

 

初めてキスしたあとも、ジョーの性格を考えると寒いと震えている女性を襲うような真似はしないと思うので…特に何もしていないと思います。

 

ただまっすぐアパートに戻って、服を乾かしている間にシャワーを浴びて温まりなよと促していただけではないかな。

 

なのでジョーの性格を考えると、アンとジョーの間に肉体関係はなかったと思います。

 

そもそもジョーには愛情があるけど、アンには愛情はまだなかったのではないかな。

 

アンにあったのは恋情と友情…恋がこれから発展して愛に変わるはずだったのですが、離れ離れになったことで恋のまま終わったのだと思います。

 

それにもし2人の間に肉体関係があったのであれば、おそらくアンは王女に戻らずジョーと一緒にいる道を選んでいたことでしょう。

 

だから2人の間に肉体関係はなかったと思います。

 

アン王女が戻ると決意した理由

アンがあの夜、王女に戻ると決意したのは最初から戻るつもりでいたけど、このままジョーと一緒にいたらもう帰れなくなると思ったからじゃないかなと思います。

 

そもそもアンは逃げ出したいとは思っていましたが、自分の役目や立場を捨てたいと思っていたわけではない…というか、捨てられないと分かっていたはずです。

 

国王のこと・国のこと・国民のことも愛していたし、本人が言っていたように本当に数時間で戻るつもりだったのだと思います。

 

ただ楽しいひと時や、一時の自由が欲しかっただけ…自分の意思で自由に行動したかっただけなのでしょう。

 

しかしジョーとの時間が楽しすぎて、彼のことが好きになって…もうこのまま一緒にいたい、彼のために家事をしたいと思うようになってしまった。

 

このままだと帰るタイミングを完全に失う、帰る意思がなくなってしまうと思ったからこそ…あの夜、アンは慌てて王女へと戻ったのだと思います。

 

もっと言えばあのままジョーと一緒にいても追手がまたやってきて、最悪の場合はジョーの生命や立場にも関わってくると思ったからこそ戻ることを決意したのでしょう。

 

ジョーが好きだからこそ、自分のためにもジョーのためにも…帰る意思が薄れる前に、アンは王女に戻ったのではないかなと思います。

 

ジョーが言おうとしていたこと

秘密警察に追われて逃げ出した後、ジョーがアンを抱きしめながら言おうとしていたのは「愛している」や「ずっと一緒にいよう」だったのではないかなと思います。

 

元の女王に戻ろうとしているアンに…彼女が王女に戻ってしまったら2度と言うことができないことを、言おうとしていたのではないかな。

 

君を愛している、キッチンのある部屋に引っ越すから一緒に暮らそうと…アンを引き止めるようなことを言おうとしていたのではないかなと思います。

 

アンが王女であることは知っているけど、それでも自分と一緒にいてほしいと思ってしまったから、彼女に恋をしたからこそ言おうとしていたのではないかな。

 

そしてジョーが何を言おうとしているか分かっているからこそ、アンは「何もおっしゃらないで」と言葉を遮っていたのでしょう。

 

もしその言葉を聞いたら王女である自分に戻れなくなるから、戻りたくなくなると分かっているくらいアンもジョーに恋していたからこそ遮ったのではないかな。

 

つまりジョーがあの夜言おうとしていたのは「愛している」「ずっと一緒にいよう」といったプロポーズの言葉だったのではないかなと思います。

 

映画『ローマの休日』の関連作品

 

 

 
少女マンガのようなほっこり・切ない恋模様が魅力的な映画。主題歌もめちゃ良いのでぜひ聴いてみてほしいです。

 

 

 
個人的に一番好きなディズニープリンセス&プリンス。ユージーンめっちゃカッコいいです…。

 

 

 
何度も読み返しているお気に入りの少女マンガ。王道な恋模様とギャグの絶妙なバランスでの掛け合いが魅力的です。

 

ガラスの仮面 1

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言わずとしれた名作マンガ。演劇の話から恋愛までギュギュッと詰まっていて、読み応えのあるマンガになっています。

 

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まとめ

 

白黒だから、古い映画だからと今まで観ずにいましたが…少女マンガ好きにはたまらない王道な恋愛映画で、観ずにいたのを後悔するくらいめちゃくちゃ面白かったです。

 

長すぎず短すぎず、程よく盛り込まれているイベントを楽しみつつ結末までキッチリまとめられていて、ちゃんと1つの映画としての面白さもありました。

 

なのでどちらかといえば少女マンガのような恋模様がお好きな方、ちゃんと映画としての面白さがある恋愛映画をお求めの方におすすめな映画です。