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映画『セブン』の感想・考察 ラストの箱の中身&犯人ジョン・ドゥの計画

セブン (字幕版)

 

2人の刑事と残虐なシリアルキラーとの戦いを描いた映画『セブン』

 

不快感を感じるくらいグロく猟奇的な事件のインパクトが強い映画ですが正義同士のバトルが純粋に面白く、後味の悪さも控えめで比較的観やすい映画でした。

 

なのでどちらかといえば猟奇的な事件をテーマにした映画がお好きな方、ドロドロしているけど後味の悪さが少ないような映画がお好きな方におすすめ!

 

 

映画『セブン』の作品情報

 

あらすじ

まもなく定年を迎える刑事、ウィリアム・サマセット。

 

定年1週間前が目前に迫るある日、野心に燃える若手刑事デビッド・ミルズが部下としてやってきました。

 

その翌日、引きこもりの肥満男性が長時間縛られた状態で食事を強要されたあげく命を落とす猟奇的な事件が発生。

 

さっそくミルズが捜査を始めるのですが、翌日には弁護士が血溜まりと『強欲』という血文字を残して亡くなる不可解な事件が発生します。

 

サマセットがもしや…と肥満男性の現場を調べ直すと、そこには脂で書かれた『暴食』の文字が。

 

こうしてこの事件が7つの大罪『暴食・強欲・怠惰・憤怒・傲慢・色欲・嫉妬』になぞらえた事件であること、あと5回事件が起こるであろうことを突き止めました。

 

そしてサマセットはミルズに助言を書いたメモだけを残し、この事件との関わりを断とうとしていたのですが…。

 

動画リンク

セブン (字幕版)

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映画『セブン』の感想

 

【面白ポイント】

  • グロく猟奇的な事件の連続
  • 悪の正義と正義のぶつかり合い
  • キレイにまとまった結末

 

グロく猟奇的な事件の連続

食事を強要された肥満男性・自分の肉を削いだ弁護士・生きたまま1年近く縛り付けられていた男性など…なかなかにグロく猟奇的な事件が印象的な映画でした。

 

文章だけでも分かる猟奇性はもちろんのこと、汚れた部屋・這い回る虫・生々しい遺体など映像もなかなかにグロいので…視聴中はかなり不快感があります

 

喉に何かが込み上がってイガイガするようなグロさ・猟奇性・不快感のある事件

 

ただ映画として観る分には惹きつけられるものがあるし、事件の続き・犯行動機などが気になる事件の連続ですごく面白かったです。

 

印象としては映画『ソウ』に似ていました。

 

犯人の思惑は感じるものの目的が不明、悲惨な状態で発見される被害者といった猟奇的かつ不可解な事件性がよく似ていましたね。

 

なのでどちらかといえばソウがお好きな方、猟奇的・不可解な事件をテーマにしたミステリー映画がお好きな方におすすめな映画です!

 

ソウ (字幕版)

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悪の正義と正義のぶつかり合い

野心と正義感の強い若手刑事、無関心でいたい定年間近の老刑事…猟奇的に自身の正義を貫く犯人という個性的なキャラクターの組み合わせがとても良かったです。

 

それぞれの個性的なキャラが犯行・捜査を通して言葉だけではなく精神面でぶつかることで、映画の猟奇性や面白さを引き立たせてくれているようでした。

 

個人的には犯人にも自分なりの正義があるというのが特に好きでしたね。

 

犯人は確かに過剰だし異常だけど自分なりの正義があって、彼なりに世界を良くしたいと行動した結果の事件というのが面白かったし理解・共感できるものがありました。

 

そして理解できるからこそ正義って何だ?被害者は可哀想?犯人よりも世界が異常?と様々な感情や疑問が浮かんできて…考えさせられるものがありましたね。

 

何というか正義と悪、普通と異常、犯人と刑事…それぞれの信念や思惑、行動が絶妙なバランスで事件に絡み合っているからこその感想が生まれる映画で面白かったです!

 

印象としてはマンガ『デスノート』に似ていました。

 

自分なりの正義のために悪人を葬る、悪の正義と正義のぶつかりあいという、事件を通しての精神面での戦いという構図がよく似ていましたね。

 

なのでどちらかといえばデスノートがお好きな方、悪の正義と正義の戦いを描いた映画がお好きな方におすすめな映画でした!

 

 

キレイにまとまった結末

ドロドロした事件の結末にどんなイヤミスが待っているのかと思いきや、バッドエンドではあるものの意外とイヤミス感のないキレイにまとまった結末で驚きました。

 

結末だけ聞くとイヤミス感のある最低なラストではあるのですが、実際に観てみると不思議と後味の悪さや不快感はありませんでしたね。

 

おそらくは犯人の動機に理解できるものがあったし、「でしょうね」と納得できる結末だったからそう思ったのかもしれません。

 

不条理ではあるけど犯人なりに筋は通しているというか、犯人の動機は異常だけど人間らしいというか…言葉では言い表し難い、何とも不思議な小綺麗さがある結末でした。

 

個人的には冒頭からドロドロとした事件が続いた割には結末がスッキリ小綺麗にまとまりすぎていて、少し物足りなさを感じましたね。

 

なのでどちらかといえば犯行動機が理解できるミステリー映画がお好きな方、バッドエンドだけどスッキリとまとまった結末がお好きな方におすすめな映画です!

 

ただ人によっては後味の悪さ・不快感を感じる結末ではあるので、そもそもバッドエンドが苦手という方はご注意ください。

 

映画『セブン』の考察

 

【考察ポイント】

  • ラストの箱の中身
  • 真犯人はサマセット?
  • 犯人ジョン・ドゥの計画

 

ラストの箱の中身

ラストの箱の中身は犯人、ジョン・ドゥの言ったとおりミルズの妻・トレイシーの首だったと思います。

 

トレイシーじゃなかったら面識のあるモーガン・フリーマンがそういっているはずですし、犯人の言う犯行動機にも不自然な点はありませんでしたからね。

 

トレイシーの首を送った理由はミルズの憤怒の罪への罰・ジョン・ドゥの嫉妬による犯罪行為・嫉妬への罰に必要な証拠としての3点だったと思います。

 

憤怒の罪への罰

憤怒の罪を持つミルズが癒やし・心の拠り所としているトレイシーを奪うことが、ミルズへの痛悔のための罰だったのでしょう。

 

ミルズが過去に警官を撃った犯人を手にかけたことがあることを思うと、自身や妻・同僚など大切な人に危険が迫ると怒りに任せて暴走しがちな節があったのでしょう。

 

そして市民を犯罪から守りたいというよりも、犯人への憎悪・怒りの感情の方が強いからこそ、時には一般市民への配慮がなくなり身近な者を危険に晒すことがありました。

 

ジョン・ドゥを追っている時も民間人への避難勧告よりも犯人を追うことを優先したし、記者のフリしたジョン・ドゥにもキツく当たり散らしていましたよね。

 

そんな強い怒りを持っているからこそ、ミルズは憤怒に選ばれたのだと思います。

 

そしてそんなミルズが唯一心の拠り所・癒やしとしているのがトレイシーだったからこそ、憤怒への罰として妻を奪いその首をプレゼントしたのでしょう。

 

嫉妬による犯行

自分と同じように犯罪者を憎んでいるのに正反対な幸せを持つミルズに嫉妬したジョン・ドゥは、彼から仕事・家族を奪うためにトレイシーの首を送ったのでしょう。

 

犯行の際は入念に調べ上げて罪状・罰を決めるジョン・ドゥは、おそらく憤怒の罪でミルズを裁くにあたり彼の過去から家族・周辺状況まで調べていたと思います。

 

そして車で護送されている時に「ミルズと2人で話すと楽しいだろう」と言っていたことを思うと、立場こそ違うものの似た正義感を持っていると感じていたのでしょう。

 

しかしミルズにはジョン・ドゥと違って社会的な立場・称賛される仕事・愛する妻・新しい命…幸せな人生と明るい未来がありました。

 

自分と似ているにも関わらず正反対の幸せを掴んでいるミルズに嫉妬したジョン・ドゥは、彼から家族を奪うためにトレイシーを手に掛けたのでしょう。

 

さらに怒り狂ったミルズが自分を撃つことで、犯人を撃った刑事という汚名を着せてミルズが仕事や社会的な立場を失うようにするために首を送りつけたのだと思います。

 

嫉妬の罪への罰

世界のためではなく嫉妬という自分勝手な理由で人間を手にかけた自身への罰として、あえて自分が撃たれるようにするためにも首を送りつけていたと思います。

 

肥満男性・強欲弁護士などは、一応ジョン・ドゥにとっては世界のための犯行でした。

 

しかしトレイシーは特別な罪状のない普通の人間…普通の人間を自分のために手にかけたのであれば、ジョン・ドゥ自身も裁かれるべきだと彼は考えたのでしょう。

 

だからこそミルズに自分が撃たれるようにするために、逮捕される前に入念に準備してトレイシーの首を彼に送りつけていたのではないかな。

 

つまりトレイシーの首を送りつけることは、ジョン・ドゥにとって憤怒への罰・自分の嫉妬による犯罪・嫉妬への罰の3つの意味があったのだと思います。

 

真犯人はサマセット?

サマセット黒幕説があるらしいが、個人的にはサマセットは犯人でも刑事側でもなく第三者として今回の事件を後世に伝えるために生かされていた存在だったと思います。

 

怒り・野心に燃えるミルズとは違う、世界の悪を撲滅しようとするジョン・ドゥとも違う…サマセットはほど良く無関心な悪でも正義でもない中立の存在でした。

 

どんなに世界への警告とも言える猟奇的な事件を起こしても、忘れ去られては意味がありません。

 

かといって悪・正義のどちらかの立場に偏っている人間が事件を伝えても、自身の考えを加えられることでジョン・ドゥの真意が伝わらなくなる可能性が高くなります。

 

だからこそジョン・ドゥの事件を立場に偏ることなく、普通の人間の目線で公平に見てくれる証人・後世に伝えてくれる存在が必要だったのでしょう。

 

プラスして無能な警察の代わりに、ちゃんと事件を理解して筋書き通りに辿ってくれる優秀な探偵役も必要だし…色んな意味でサマセットは適任だったのではないかな。

 

そもそもサマセットはミルズが憤怒の罪に選ばれる前から、証人として選ばれていたのだと思います。

 

だからこそサマセットの定年前に事件を起こして彼が自分の目で事件に関われるようにしつつ、定年後すぐに証人としての活動に専念できるようにしていたのではないかな。

 

なのでサマセットは最初から最後までしっかりと事件に関わり証拠・証言を集めて、ありのままを後世に紡いでくれる証人として生かされていたのだと思います。

 

犯人ジョン・ドゥの計画

犯人は1年以上かけて綿密に準備していたのに、憤怒の罪人でありジョン・ドゥの嫉妬の対象でもあるミルズを見つけたことで多少計画が狂ってしまったのだと思います。

 

犯人がラストで「あの肥満男、満足に立つこともできない」「あの弁護士は強欲に金を稼ぐためにあらゆるウソをつく」と被害者のことを言っていたことを思うと…。

 

おそらく7つの大罪に該当する罪人は元々ピックアップして入念に調査しておいて、怠惰の罪人や色欲の罪人に関しては時間をかけて準備していたのでしょう。

 

そしておそらくは醜い世界と犯罪者に怒り、犯罪に走った自分を最後に憤怒の罪で裁くつもりだったのだと思います。

 

しかし自分と同じように怒る人間・ミルズを見つけてしまった、そして自分と似ているのに幸せなミルズにジョン・ドゥは嫉妬してしまった…。

 

だから憤怒と嫉妬の罪人が変更になったのだと思います。

 

おそらくですが元々の嫉妬の罪人は、色欲の罪人の時に巻き込まれていた男だったのではないかな。

 

他人が犯罪に関わっていたのは色欲の事件だけでしたし、命までは奪わないまでも罰を与えるために巻き込まれていたのでしょう。

 

なのでミルズが現れたことで計画に多少の変更はあったものの、罰したかった人間は計画通りに全て裁けていたのではないかなと思います。

 

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まとめ

 

ドロドロした猟奇的な事件のインパクトが強い映画ですが、結末は思ったよりもスッキリとしていて比較的観やすい映画でした。

 

それでいて考察する余地がほどほどに残されていて、その考察次第で映画全体の印象もガラッと変わってくるのがとても面白かったです。

 

なのでどちらかといえば猟奇的だけど後味はスッキリしているような映画がお好きな方、考察次第で印象が変わる映画がお好きな方におすすめな映画でした!

 

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