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映画『Suspiria サスペリア』の感想・考察 スージーの正体&ラストの意味

Suspiria サスペリア

 

とある舞踏団の秘密に迫る映画『Suspiria サスペリア』

 

かなり謎めいたストーリー展開と、グロめな映像で人によって好みが別れそうな感じはありましたが、視聴後の考察は面白かったです!

 

なのでどちらかといえば謎めいたストーリーを自分なりに考察して楽しみたい方、人によって感じ方が変わるような映画がお好きな方におすすめな映画でした!

 

 

映画『Suspiria サスペリア』の作品情報

 

あらすじ

世界的に有名なマルコス舞踏団への入団をもぎ取った、若手ダンサーのス―ジー。

 

お金のかからない寮生活、憧れのダンサーであるマダム・ブランから直々に指導してもらえるということで、スージーはこれからの生活に胸を高鳴らせます。

 

しかし舞踏団ではダンサーであるパトリシアの失踪、不安定な国情の知らない土地での新しい生活など、楽しみな反面、不安もたくさん…。

 

さらに舞踏団では指導者たちだけで行われる秘密の多数決や謎めいた儀式の話し合いなど、外の世界や所属ダンサーすらも知らない謎と秘密が溢れかえっていました。

 

そんな秘密の一端を、パトリシアのカウンセリングを担当していた心理療法士・クレンペラー博士は知ってしまい…。

 

予告動画


『サスペリア』予告編

 

動画リンク

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映画『Suspiria サスペリア』の感想

 

【面白ポイント】

  • 謎めいたストーリー展開
  • 犯人は魔女か人間か
  • グロイけど怖くはない

 

謎めいたストーリー展開

今作は突然ストーリーが始まり、そこから主人公が入れ替わりながら様々な要素が紹介されていくようなかなり謎めいたストーリー展開でしたね。

 

取り乱した様子の少女と心理療法士の老人から始まったかと思えば、突然寝たきりの女性に場面が変わり、また場面が変わって若手ダンサーの本編が始まっていくので…。

 

最初は「え?え?何事?!」となってしまうぐらい話を全くつかめず、展開に置いていかれる映画になっています。

 

なので人によってはスタートの時点で観る気がなくなる可能性すらあるような、かなり独特なスタートでしたね。

 

見続けて登場人物を把握していけばそこまで置いていかれることなく楽しめますし、最後まで観てからだと「あぁなるほど」と納得する部分もあるのですが…。

 

初見だとストーリーに置いていかれるか、興味を失ってしまうのではないかなと思います。

 

そう考えると、今作を観る時は1回目はストーリーの流れを掴む程度にして、2回目の視聴で最初から最後まで理解していく方が良いかもしれませんね。

 

なのでどちらかといえば何度も観返して少しずつ理解していく映画がお好きな方、一癖も二癖もある謎めいたストーリーがお好きな方におすすめな映画でした。

 

犯人は魔女か人間か

今作に広がる不思議な空気感が魔女の儀式によるものなのか、閉鎖空間での人間の狂気によるものなのかハッキリしていないので、考察する面白さがありましたね。

 

謎があり過ぎて訳が分からなくなる面もあるっちゃあるのですが、自分なりの解釈で楽しむ要素が多いとも考えられるかな。

 

実際、人によって感じ方や解釈がかなり変わりそうな映画ではあると思うので、考察好きな方にはかなりおすすめの映画です。

 

あと視聴後に考察を調べるのがお好きな方、一緒に映画を観た人と意見交換をするのがお好きな方にも向いている映画かなと思います。

 

ただ観ている最中は正直、不安になるくらいよく分からないことが多いです。

 

なので分かりやすいストーリーをお求めの方、ぼーっと観ているだけでも面白い映画をお求めの方には不向きな映画かもしれませんね。

 

また考察好きという方でも…刺さらない人には全く刺さらない可能性が高い映画なので、観る人を選ぶ映画かなと思います。

 

グロイけど怖くはない

今作は手足があらぬ方向に曲がったり、ビャーっと血が出てきたりとかなりグロイ描写の多い映画なのですが、ホラー映画のような怖さは特にありませんでした。

 

グロイ描写もグロイっちゃグロイのですが、なんというかただグロイだけというか…グロイ描写から恐怖心や不快感とか感じる物がない印象でしたね。

 

ただグロイだけ

 

グロイ映画で有名な映画『ソウ』『着信アリ』のように、ゾワゾワするような恐怖・不快感が詰まった感じもなく、ただグロイだけでした。

 

なのでグロイ映画がお好きな方だと、物足りなさを感じるかもしれませんね。

 

そして恐怖感も…私の好きな人間の闇が詰まったイヤミス感もなく、幽霊や悪魔が怖いということも特に感じませんでした

 

視聴後の考察は面白かったのですが、映像・描写自体は個人的にはあまり刺さらなかったかなと思います。

 

なのでどちらかといえば怖いホラー映画をお求めの方よりも、ストーリーの考察をメインに楽しむホラー映画をお求めの方におすすめな映画でした!

 

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映画『Suspiria サスペリア』の考察

 

【考察ポイント】

  • 舞踏団の正体
  • 主人公・スージーの正体
  • ラストのクレンペラー博士の意味

 

舞踏団の正体

舞踏団の人たちは魔女ではなくただの人間で、催眠術や思い込みによって人を追い込み、思いのままに操る集団だったのではないかなと思います。

 

だってもし本当に舞踏団の人間が魔女で人間を操る力があるのであれば、あんなに儀式をするまでに時間をかけず、すぐにマダム・マルコスを転身させるはずですからね。

 

ずっとマダム・マルコスがあの醜い姿でいたことこそ、彼女達が魔女ではなく人間であることの証拠なのではないかなと思います。

 

そもそもマダム・マルコスの怪物のような醜い姿も、パトリシア・サラ・オルガたちの謎めいた傷も、全ては思い込みによる幻覚でしょう。

 

舞踏団にやってきた警察の人間が調査をせずに帰って行ったり、クレンペラー博士が亡くなった妻の姿を見ていたりしたのは、催眠術によるものかと思います。

 

おそらく全員の母親代わりであり憧れだったマダム・マルコスが、年老いて若かりし頃の美貌を失い、動けなくなっていく身体を恨めしく思っていたために…。

 

舞踏団の人々には醜い姿に見えていただけで、マダム・マルコス自体は普通の老婆だったのではないかなと思います。

 

ただ「若返りたい」「若い身体が羨ましい」という願望が閉鎖空間で凝り固まり、どんどん醜くなっていく心に伴って身体も醜く見えるようになってしまったのでしょう。

 

そしてその醜い願望を叶えるために、有望なダンサーの女性たちを集めて独自の儀式によって身体を乗っ取ろうとしていたのだと思います。

 

そんな異常な空間に長期間いたダンサー少女たちや、調査していた警察・博士は、思い込みで幻覚を見たり催眠術を受けやすくなっていたりしたのではないかな。

 

だから何もないところでありえない傷を負ったように思い込んでしまったり、突然倒れてしまったりしていたのでしょう。

 

恐怖に追い込まれてパニックを起こし、多少のケガを実際に負っていた可能性もあるかもしれませんが、骨が飛び出るたり手足が曲がるほどの傷ではないと思います。

 

だからサラが足から骨が飛び出す傷を負っていたのも実は幻覚で、実際は青あざ程度だったからこそすぐに舞台に立つことができたのでしょう。

 

そして周りの人間が思い込みや催眠術で思い通りになる姿を見た舞踏団の人間は、自分たちは魔女だと思い込むようになったのだと思います。

 

主人公・スージーの正体

おそらく主人公のスージーは、自分たちを魔女だと思い込んでいる舞踏団に現れた本物の魔女だったのだと思います。

 

スージーの母親が「自分の罪は穢れを産んだこと」と言っていたので、この穢れというのが魔女であるスージーのことだったのでしょう。

 

おそらく小さい頃から幽霊と会話したり遠くにいる物を見たり、未来を予知したりと不思議な言動が多かったのではないかな。

 

だから母親はそれを気味悪がり、穢れと呼んで冷たく当たっていたのではないかなと思います。

 

スージーは自分が常人ならざる力を持っていることを分かっていたからこそ、そのことを隠して普通の人間らしくいたいと生活していたのではないかな。

 

おそらく警察官が裸で直立不動になっているシーンを目撃しながら、特に驚きもしなかったのはそのせいだと思います。

 

「また現実のものではなく何か変な物を見てしまった」と思って、特に驚くこともなくその場を去って行ったのでしょう。

 

しかしそんな普通に暮らそうとするスージーを舞踏団が見初め、儀式によって魔女としての資質が目覚めさせてしまい、本物の悪魔を呼び出してしまったのだと思います。

 

ラストのクレンペラー博士の意味

ラストでは悪魔と契約して正式に魔女となったスージーが、心身ともにボロボロになったクレンペラー博士の願いを叶えに来ていたのではないかなと思います。

 

スージーが儀式の生贄になっていたサラたちの望みを聞いて回るシーンがありましたから、同じように生贄になるはずだった博士の望みも叶えようとしていたのでしょう。

 

おそらくそれがある意味、自分のために生贄になってしまった人々に対する恩返しというか贖罪だったのではないかなと思います。

 

そして博士の望みはおそらく「奥さんに会いたい」だったのでしょう。

 

しかしすでに奥さんは亡くなっていて会わせることはできないため、全ての真実を伝えた上で、望みを解消するために今までに関わった女性の記憶を消したのだと思います。

 

奥さんの記憶を消してしまえば、奥さんに会いたいという望みを持つこともなくなりますからね。

 

他の女性の記憶まで消したのは舞踏団での闇深い記憶を消して一般人に戻してあげるため、そして奥さんの話をクレンペラーにさせない・信じさせないためでしょう。

 

こうして記憶を失くしたクレンペラー博士はずっと手放さなかった奥さんと暮らした思い出の家を売り、そこに新たな家族が住み始めることになりました。

 

ス―ジーはクレンペラー博士の幸せを願って叶わない望みを消し、新しい生活を始めるきっかけを与えにいったのではないかなと思います。

 

まとめ

 

なかなかにクセのあるストーリー展開で謎めき過ぎていて訳わからなくなってしまい、人によって好みが別れそうな感じはありますが、視聴後の考察は面白かったです。

 

考え方次第でエンディングの印象がかなり変わってくるので、自分なりの考え方で映画を楽しみたい方だと視聴後はかなり楽しめるのではないかなと思います。

 

なのでどちらかといえば自分なりの考察で映画を楽しみたい方、人によって感じ方が変わるような映画がお好きな方におすすめな映画でした!

 

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