ちゃっぷのいつでも映画日和

考察大好き人間による映画の感想・考察記事を書いています(*´ω`*)

映画『時をかける少女』の感想・考察 ラストのセリフの意味&黒板の落書きの意味

時をかける少女

 

タイムリープできる少女の恋と青春を描いた映画『時をかける少女』

 

自身の年齢が上がったためか、真琴の若々しい元気さや子供から大人への成長を強く感じられて、昔見たときとはまた違った楽しみ方ができて面白かったです。

 

どちらかといえばおバカな主人公×カッコいいキャラの恋模様がお好きな方、子供から大人に成長していく姿を描いた映画がお好きな方におすすめ!

  

 

映画『時をかける少女』の作品情報

 

あらすじ

元気いっぱいの高校2年生・紺野真琴。

 

少し口の悪い野球好きな少年・間宮千昭と、医学部志望の優等生・津田功介の3人で夏休み予定を決めたり、ふざあいながら野球をしたり楽しい毎日を送っていました。

 

しかしツイていないある日、真琴は転倒した拍子に落ちていたくるみのような物に肘をぶつけ、不思議な映像と感覚を体験します。

 

疑問に思いながらもいつもどおりに3人で野球を楽しんだ帰り道、自転車のブレーキが故障し電車に轢かれてしまう真琴。

 

…のはずが、気がつくと電車に轢かれる前に戻っていました。

 

動揺する真琴が叔母・芳山和子に相談してみると、真琴が時間を飛び越えて過去に戻った、タイムリープしたのではないかと説明されます。

 

最初は否定していた真琴でしたが、試してみると本当に過去に戻ることができて…。

 

予告動画


www.youtube.com

 

動画リンク

  

映画『時をかける少女』の感想

 

【面白ポイント】

  • 元気過ぎる主人公・真琴
  • 功介と千昭がカッコいい
  • 大人から子供への成長 

 

元気過ぎる主人公・真琴

タイムリープという人知を超えた超能力を手に入れたにも関わらず、自分の欲望のままにくだらないことに能力を使いまくる真琴には若さを感じましたね…。

 

食べたい夕食の日に戻ったりお小遣いの日に戻ったり、カラオケでずっと歌いたいからと何度も能力を使ったり…かなりパワフル

 

何というか自分がもしタイムリープの能力を手に入れても、リスクが怖すぎてこんなにぽんぽん能力を使えないと思うんですよね。

 

もしタイムリープしたことで自分の肉体や寿命に影響があったり、もし飛んだことで世界や大切な人に悪影響を及ぼしてしまったらと思うと…怖くて使えません。

 

でも真琴は未来のことも周りのことも考えず、ただその瞬間に自分がしたいことを優先する…若さゆえの猪突猛進さというか、さすがの有り余る元気っぷりですよね。

 

何というか昔今作を観たときにはそこまで気にしたことがなかったように思うのですが、真琴と年齢が離れると彼女の元気さが怖いし共感しにくくなりました。

 

別に高校生というキャラですし、フレッシュさと勢いが全面に出てきているの悪いことではないですしテーマにも合っていると思うのですが…何か馴染めないんですよね。

 

人によっては「あぁ、私も昔はこうだったな」と懐かしむのかもしれませんが…私はそういうのはありませんでした。

 

なのでどちらかといえば若々しさ故の勢いと元気さがある主人公がお好きな方、元気いっぱいの青春時代を送った方におすすめな映画ですね。

 

功介と千昭がカッコいい

時には子供のように一緒に遊び、時には優しく寄り添う功介と千昭…それぞれに違った魅力を持っていて、まるで少女マンガのイケメンキャラのようなカッコ良さでしたね。

 

運動・勉強とも優秀で、大人のようなどっしりとした器の大きさがある功介。

ぶっきらぼうで口は悪いけど、すっと他人を助ける自然体な優しさのある千昭。

 

少女マンガやTLマンガで登場するような王道イケメンキャラの2人で、人によって推しキャラが変わるような魅力の違いがあってよかったですね。

 

ちなみに…私は功介推しでした。

 

千昭に恋人ができたことで寂しがる真琴を励ますためにキャッチボールに連れ出して、功介もいなくなるのではとどこか不安そうな彼女に…。

 

「俺がいなくなったら、お前が一人になるだろ?」という、遠回しな俺は側にいる宣言が、個人的にはめちゃくちゃ好きでしたね。

 

胸キュンというよりかは「かっけぇ!」となるような、何というか男気を感じるキャラクターで好きでした。

 

千昭も最後のタイムリープを真琴のために使って、スッと背中を向けたまま人混みに消えていく姿はカッコよさと切なさがあってカッコよかったですね。

 

あと男性キャラではないのですが、真琴が「私も千昭が好き」と言った時の真琴の友人・早川友梨の冷静さと微笑みにはカッコよさがあって好きでした。

 

なのでどちらかと言えばカッコいいキャラクターがお好きな方、特におバカな主人公の周りにいるカッコいいキャラクターがお好きな方におすすめな映画でしたね!

 

大人から子供への成長 

真琴が元気いっぱいの子供っぽく感じていたせいか、はたまた学生時代の純粋な恋心が多く描かれていたためか…すごく大人から子供への成長を感じました。

 

幼いままでいたい真琴と、恋や進路をきっかけに大人への階段を登る友人たち…そして真琴がその影響を受けて少しずつ階段を登っていくという成長を強く感じましたね。

 

おバカで何も考えず、楽しいことをめいっぱい楽しみたいとタイムリープをして、ずっと仲の良かった友人と変わらない関係でいたいと願う…幼さのある真琴。

 

でも仲の良い千昭や功介、そして友梨は少しずつ恋であったり進路であったりを気にし出し、大人の階段を登ろうとします。

 

しかし真琴はその階段を登ろうとしないから、周りは一緒に登ろうと促したり同じ段で立ち止まってくれていたり、ずっと先の段で待っていると言ってくれる…。

 

何というかすごく純粋な友情・恋愛・成長を感じる映画でしたね。

 

幼さゆえというか、大人になりきっていないからこそのドロドロしていない純粋な恋愛や友情という爽やかさが、THE青春映画!という感じで良かったです。

 

なのでどちらかといえば高校生たちによる青春映画がお好きな方、子供から大人へと成長していく映画がお好きな映画でしたね。

 

逆にそういった爽やかさや幼さに共感できない・引いてしまうという方には、少し不向きな映画だったかなと思います。

 

映画『時をかける少女』の考察

 

【考察ポイント】

  • 千昭が絵を見に来た理由
  • 千昭のいた未来
  • 魔女おばさんの恋
  • 黒板のTime waits for no oneの意味
  • 真琴のタイムリープがバレた理由
  • ラストの「未来で待ってる」の意味

 

千昭が絵を見に来た理由

千昭がわざわざ未来から絵を見に来たのは、未来で関わりのあった大切な人がタイムリープした先で描いた絵だったからどうしても見たかったのではないかなと思います。

 

魔女おばさんはあの絵を作者不明・美術的な価値も不明…分かるのは何百年も昔、世界の終焉が迫る世界で描かれた絵と言っていました。

 

そんな一般的には価値のない絵をどうしても見たいと千昭がわざわざ未来からやってきたことを思うと、千昭にとっては作者が重要だったのかなと思います。

 

両親・兄弟・親友・恋人…誰が描いたのか詳細は不明ですが、おそらく千昭にとって親しい人が過去にタイムリープして描いたものではあったのではないかな。

 

そしてタイムリープした人は、戦乱と飢餓の時代に飲まれてしまい未来に戻ることができず、絵だけを残して命を落としてしまったのだと思います。

 

大切な人が過去から戻ってこないことで心配になった千昭は、おそらくはその人の消息を辿っているときにあの絵の存在を知ったのでしょう。

 

しかし大切な人が命を落とした時代に飛んでしまうと自分もただでは済まない…だから、唯一安全かつ所在がはっきりとしている真琴の時代に来たのではないかな。

 

ただ大切な人が最後に残した形見を求めて…何を思っていたのか・どんな人生だったのかを絵を見ながら想いを馳せたいと思っていたのではないのかなと思います。

 

千昭のいた未来

千昭のいた未来はタイムリープができるほどに科学が発展した世界ですが、故に人同士の繋がりは消え、自然も姿を見せない寂しい世界になっていたのではないかな。

 

千昭は最後のほうで地面を流れる川・自転車・広い空・沢山の人・野球を初めて見た&経験したと言っていました。

 

おそらくは川は管理しやすいように人目に触れない地下を流れるようにされ、人力をする自転車は発展した未来では不要な物として消えてしまったのでしょう。

 

そして空は科学の発展ゆえに有害物質が舞うようになってしまったので、それらから人類を守るために一定区画ごとにドーム型のシェルター化されているのではないかな。

 

だからシェルターの内側にいる人類にとって、青空はシェルターの内側に映し出される狭いものだったのではないかなと思います。

 

野球やたくさんの人を見る機会が消えたのは、科学が発展して買い物・仕事・運動の全てが自宅で完結できるためになり、人類が外出する必要性がなくなったのでしょう。

 

だからこそ転校してきたばかりの千昭は人付き合いが分からずに喧嘩ばかりして荒れていて、真琴たちと仲良くなってからはあんなに幸せそうにしていたのではないかな。

 

こんな感じで千昭のいた未来は科学のおかげで発展しているけど、自然や人との関わりのない荒んだ世界になっていたのではないかなと思います。

 

魔女おばさんの恋

原作『時をかける少女』の主人公は芳山和子…つまりは魔女おばさんなので、魔女おばさんの恋も同じようにタイムリープや未来人が関わるものだった可能性はあります。

 

ただ原作と映画で設定やストーリーが変わることはままありますし、映画で受ける印象的におばさんがタイムリープや未来人と関わりがあるようには見えないので…。

 

原作の芳山和子と映画の魔女おばさんは同一人物だけど別の世界線の人間、だから学生時代の恋も未来人やタイムリープとは関係なかったのでないかなと思います。

 

 

好きな人とは大人になる前にダメになった・タイミングが悪かった・現在はどうしているか不明・いつか戻ると言って戻ってこなかったというおばさんのセリフを思うと…。

 

おそらく好きな人はいたものの片想いで告白すらできずに終わった恋で、恋人だった訳ではないのかなと思います。

 

おそらく就職や進学を機に好きな人は地元を離れてしまい、必ず戻ると言っていたから帰ってきたら告白しようとおばさんは思っていたのかもしれませんが…。

 

想い人は新天地で過ごす内に新しい友人や恋人を作って、仕事をして忙しい日々を過ごし…地元に帰ってくることなく、時だけが過ぎ去っていたのではないかなと思います。

 

おそらく想い人が地元に帰ってくるとすれば結婚の報告の時だけでしょうから…地元で待っているだけでは、魔女おばさんの恋を叶えることはできないのでしょうね。

 

なので個人的には原作関係なしに考えるのであれば、魔女おばさんの学生時代の恋はタイムリープや未来人とは関係なかったのではないかなと思います。

 

黒板のTime waits for no oneの意味

おそらく理科室の黒板に書かれていた英文もハァ?という顔文字も、千昭が自分の葛藤を整理するために書いたものではないかなと思います。

 

友梨が理科室に入る前に千昭とすれ違ったと言っていたので、千昭が書いたこと自体は間違いないでしょう。

 

英文と顔文字という訳のわからない落書きになっていたのは、何というか千昭の天使と悪魔、願望と理性、子供と大人な部分が喧嘩した結果の文面だったのではないかな。

 

英文の方は歳月人を待たず、時間は誰のことも待ってくれないという意味の言葉で、おそらくは「このままではダメだ」という千昭の大人な部分が書いた言葉なのでしょう。

 

本来であれば絵を見て早く未来に帰らなければいけないのに、このままでは自分はこの時代に根付き老いていってしまう…という想いが込められていたのだと思います。

 

ハァ?という顔文字の方は「それでいいじゃん!」「友達がいて野球があって、最高じゃん!」という、千昭の子供な部分が書いた言葉なのでしょう。

 

自分はこの時代の人間ではないから根付いてはいけない、帰らなきゃと分かっていながらもここにいたいと思ってしまう…そんな葛藤を表した落書きだったのだと思います。

 

真琴のタイムリープがバレた理由

真琴のタイムリープが千昭にバレたのは自分が以前にタイムリープした時と、真琴と功介の行動が大きく変わっていたためだと思います。

 

おそらく千昭は真琴が初めてタイムリープする前、理科室の黒板に落書きをした後に理科準備室に移動し、少し未来に飛んで真琴をやり過ごしていたのでしょう。

 

そして何事もなかったかのように、功介と2人で真琴を待っていたのだと思います。

 

その後に現れた人影…真琴がくるみに肘をぶつける転倒のきっかけになった人物はくるみがなくなったことに気付き、焦って探しにきたもう少し未来の千昭。

 

だから真琴が掃除を終えた後の帰り道、千昭は理科室で真琴が転んだことを話されても不思議がらずに爆笑し、誰かいたという真琴の問いにも否定していたのだと思います。

 

そして真琴が何度タイムリープしても本当にあった過去のことも忘れなかったことを思うと、千昭もこのタイムリープ以前のことは全て覚えていたのでしょう。

 

功介と昼休みにバスケ野球をする、真琴が男子生徒に衝突される、真琴の掃除終わりを功介と一緒に待つ、真琴が理科室にノートを運ぶ…全てを覚えていたと思います。

 

そして千昭自身は過去に干渉することはしていないから過去が変わるはずがない…なのに真琴の行動によって、記憶にある過去と大きく変わっていました

 

だからこそ真琴がタイムリープして過去を変えていると、千昭は気付いたのではないかなと思います。

 

ラストの「未来で待ってる」の意味

真琴に会いに来てほしい、さよならじゃなくてまたなという想い、泣かないでほしい笑っていてほしいという願いを込めて言ったセリフではないかなと思います。

 

魔女おばさんが真琴のことを「待ち合わせに遅れている人がいたら、その人の所まで走って迎えに行くタイプ」と言っていたので…。

 

千昭がいなくなることに泣く真琴に待っていると言うことで、迎えに行っていい・また会えるという前向きな気持ちにさせたかったのではないかなと思います。

 

本当はもう会えないと分かっているけれども、とにかく真琴に泣いてほしくない・前を向いて笑っていてほしいという想いから言ったのではないかな。

 

そしてもしかしたら真っ直ぐな真琴が全力で走って迎えに来れば、本当に未来で会えるかもしれないという想いもあったのではないかなと思います。

 

真琴の真っ直ぐさと、タイムリープを実際に経験したということを考えると…時間は掛かるものの生きている内にギリギリ開発できなくもないかもしれないですからね。

 

もう会えないと分かっているけど真琴を泣き止またい大人な千昭の嘘と、本当に会いたいという子供な千昭の願いの2つの意味が込められていたのではないかなと思います。

 

結末のその後 

おそらく真琴はもう一度千昭に会うために、タイムリープの装置を開発しようと理系の道に進むのではないかなと思います。

 

真琴は最初テストで悪い点を取っていましたが、その後ループでやり直して100点を取っていたことを思うと記憶力は良いし、勉強ができない訳ではないようです。

 

そして彼女は進路が定まっておらず文系か理系かすらも悩んでいるようだったので…目的さえ定めれば、すぐに進路を決めて勉強・開発へと向かっていくのではないかな。

 

生きている内に完成するか分からない、できたとしても回数は制限されるし、くるみサイズほどの小型化はまだできないだろうけど…一生懸命に研究することでしょうね。

 

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まとめ

 

久しぶりに観ましたが…青春・胸キュンというよりも、若々しさ・大人への成長を強く感じる映画で、昔とは感想や受ける印象が大きく変わっていて面白かったです。

 

学生から大人まで楽しめるし、考察の余地もかなり残されているので考察好きな方も楽しみやすい映画だったかなと思います。

 

どちらかと言えば年齢によって受ける印象が変わることで何度観ても楽しめる映画がお好きな方、子供から大人への成長を描いた映画がお好きな方におすすめです!

 

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