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映画『トータル・リコール』の感想・考察 ダグラス・クエイドの正体&ラストの結末

トータル・リコール (字幕版)

 

自分の過去を求めて戦う男を描いた映画『トータル・リコール』

 

30年前の映画とは思えないほどSF感・テンポ、そして人によって感じ方の変わるストーリーまで楽しめる映画で面白かったです!

 

どちらかといえば昔から愛され続けている名作がお好きな方、人によって感じ方の変わる考察しがいのあるストーリーがお好きな方におすすめな映画でした。

 

 

映画『トータル・リコール』の作品情報

 

あらすじ

毎夜、火星での悪夢に悩まされているダグラス・クエイド。

 

美しい妻・ローリーとの穏やかな日々を送りながらも、どこか満たされずにいたクエイドは火星への移住を考えはじめていました。

 

しかし妻に反対されたクエイドは、夢で本物のような旅行体験ができるリコール社で、秘密諜報員になり美女と共に火星でエイリアンと戦う夢プランを購入。

 

そこでひと時の夢を楽しむはずだったのですが、クエイドの記憶が改ざんされていることが判明し、厄介事を恐れたリコール社に記憶を消されてしまいました。

 

そして全てはなかったことにされるはずだったのですが、妻が「お前の身分・記憶は全て偽物だ」と言い、クエイドの命を狙って襲い掛かってくるようになり…。

 

予告動画


アーノルド・シュワルツェネッガー『トータル・リコール』4Kデジタルリマスター版が劇場公開!予告編

 

動画リンク

トータル・リコール(吹替版)

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映画『トータル・リコール』の感想

 

【面白ポイント】

  • 古臭さを感じさせない映画
  • テンポがめちゃくちゃ良い
  • 結末を視聴者にゆだねるラスト

 

古臭さを感じさせない映画

1990年の映画ということで小物・キャストから時代を感じる部分もあるのですが、現代と似た演出・技術があるためか不思議と古臭さは感じませんでしたね。

 

むしろスゴイな…という驚きの方が強かったです。

 

例えば電車内のテレビ・画面操作での受付・液晶でのサイン・ビデオ電話など、現代では当たり前になっている物が30年前の映画で描かれているって…スゴくないですか!

 

30年前の技術での演出なので現代の物に比べると多少ゴツい感じはありますが、現代の物を過去の映像で観るのは何かロマンがありますよね。

 

惑星間での旅行などまだ現代では実現していない物もありますが、もう少し先の未来では実現しているのではないかなと思わせるようなロマンと身近さのあるSF感でした。

 

そしてそれにプラスしてストーリーの魅力もしっかりとある映画で面白かったです!

 

印象としては映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『メン・イン・ブラック』に近いかもしれませんね。

 

昔の映画なんだけど現代に近いSFを感じられて、古臭さを感じることなく純粋にストーリーを楽しめる映画の雰囲気が良く似ていたかと思います。

 

なので今作は古いけど古臭さは感じないロマンや身近さがあるようなSF映画がお好きな方、長く愛され続けている名作がお好きな方におすすめな映画でしたね!

 

 

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テンポがめちゃくちゃ良い

今作はぽんぽんっと移動・登場・真相まで、テンポ良くストーリー展開する映画で、最後まで飽きることなく見続けることができましたね。

 

普通だったら時間をかけて行くような場所までぽんっと移動したり、重要人物がポンポン登場したり…ストーリーの真相すらもぽんっと明かされている映画で…。

 

どこかあっさりしているというか、まるでボールが坂道を転がり落ちるようにストーリー展開していく映画でした。

 

それくらいテンポが良いので、人によっては展開についていけないと感じるかもしれません。

 

ただ今作はストーリーの大筋自体はシンプルなので、多少展開についていけなくても十分楽しむことができるので…。

 

ダラっと何かをしながら観ていても、そこそこ楽しめる映画だったかなと思います。

 

なのでとにかくテンポの良い映画がお好きな方、何かをしながらまったりと楽しめる映画をお探しの方におすすめな映画でした。

 

結末を視聴者にゆだねるラスト

人によって結末の印象が変わるような何とも言えないラスト、そしてそのラストへの向けての伏線を節々に感じさせるストーリーで面白かったです!

 

結局ラストは夢落ちだったのか、現実だったのか。

クエイドは味方だったのか、敵だったのか。

 

人によって印象が変わるように上手いことぼかされている結末で、映画を観終わった後まであれこれ考える楽しみがあって面白かったです。

 

またこの考えも観た時の自分の状況・年齢によって変わりそうなので、何度でも観たくなるような魅力が詰まっているように感じました。

 

ただ人によってはこのぼかし感がスッキリしないというか、結局どっちだったんだよと不満を持つ方もいらっしゃるかもしれません。

 

なので今作はどちらかといえばふわっと終わる映画を考察しながら楽しみたい方、同じ映画を観た人と意見交換するのが好きな方におすすめな映画ですね。

 

映画『トータル・リコール』の考察

 

【考察ポイント】

  • ダグラス・クエイドの正体
  • 火星に人間が住んでいる理由
  • 全ては夢オチ説

 

ダグラス・クエイドの正体

クエイドは元々敵であるコーヘイゲン側の人間だったのに、寝返って革命軍の仲間になってしまったためにコーヘイゲンに記憶を消された人間だったのだと思います。

 

最初はラストでコーヘイゲンが言っていたように、革命軍への潜入捜査のためにクエイドが自主的に記憶を消した結果、本当に寝返ってしまったのかと思ったのですが…。

 

コーヘイゲンが時折寂しそうにクエイドと親しかったような言い回しをしていたことを思うと、本当に寝返っていたのではないかなと考えるようになりました。

 

おそらく革命軍側に寝返ってしまったクエイドを裏切り者として消すのではなく、部下・友として取り戻すために、コーヘイゲンが今回の計画を練ったのだと思います。

 

まずは裏切ったクエイドの記憶を消し、別人の記憶を植え付けて攻撃せずに監視するようリクターに指示を出しつつ、本能的に火星に来たがるようになるまで様子見。

 

もしかしたらリコール社は、コーヘイゲンがクエイドを追いかけるきっかけをつくるために用意した会社だったのかもしれませんね。

 

そして火星にやってきたら記憶を消される前にクエイドが用意していたであろうヒントを頼りに、自らの力で仲間である革命軍と接触するのを待ちます。

 

あとはクエイドが革命軍のアジトに入った所に突撃し、記憶は自主的に消したという偽動画を周囲の人間に見せ、裏切ったこと以外の記憶をクエイドに戻せば完了。

 

あの動画はおそらくクエイドが工場に残していたアタッシュケースの動画や、組織に残っていた写真・動画などを参考に作り上げた物でしょう。

 

こんな回りくどい方法を取ったのは、裏切ったクエイドが自分の元に帰ってくることをリクターたち周囲の人間に納得させるためだと思います。

 

リクターたちにも内緒で潜入捜査をしていた、クエイドのおかげで革命軍のボスを落とすことができたとなれば、大手を振ってクエイドを取り戻すことができますからね。

 

なのでクエイドは革命軍に寝返っていたところを、コーヘイゲンが周囲に認めさせつつクエイドを取り戻すために彼の記憶を消していたのだと思います。

 

火星に人間が住んでいる理由

住みにくそうな火星に多くの人間が住んでいるのは、地球の人口増加・機械化・資源不足が進んでいるためではないかなと思います。

 

おそらく人口はどんどん増え続けているのに科学の進歩によって運転手・受付などの仕事は機械が任されるようになり、住む場所や職を失う人が増えていたのでしょう。

 

そして進歩した科学力を支えるための資源も不足していき、地球では賄いきれなくなってしまったため、火星を第二の地球にしようとしたのだと思います。

 

火星なら少しずつ住める土地を広げつつ、資源を採掘するために人々に職を提供できるので一石二鳥だったのでしょう。

 

ただ火星のトップであるコーヘイゲンが自分の地位を守るために資源を隠し、火星に住む人々を支配しようとしたために革命軍が出る事態に発展。

 

せっかく第二の地球として火星を発展させていこうとしていたのに、失敗する結果に終わってしまったのでしょう。

 

まぁコーヘイゲンを倒したことで、これからやっと民衆のための火星開発が新しく進んでいくのかもしれませんけどね。

 

なので火星に人間が住んでいたのは、元々は地球で起こる問題を解決するために火星を第二の地球にしようと計画していたためではないかなと思います。

 

全ては夢オチ説

個人的には火星の夢を見続けていたこと、ローリーと暮らしていたことすら最初から全てクエイドが見ていた夢だったのではないかなと思います。
 
というかクエイドという名前ですらなく、クエイドはあくまでもあの夢物語の主人公の名前というだけであって、中の人の名前は全く違うのかもしれませんね。
 
つまりクエイドとしての生活は全て夢、SFアクションを理想の人間になりきりながら楽しめるエンタメだったのではないかなと思います。
 
理由は…
 
  • テンポが良すぎる
  • わざわざ掘削機で現れる敵
  • クエイドの居場所がバレバレ
  • リコール社での出来事
 
この4点です。
 
テンポが良すぎ
基本的にはコーヘイゲンが計画を練っていたからとんとん拍子だったのかなとは思いますが、個人的には地球から火星へ向かうまでのスピード感が気になりました。
 
いくら惑星間での旅行が浸透しているからと言っても海外旅行のようなものだと思うので、ロケットの予約や離着陸の確認がなされるはずなのに…。
 
クエイドは近所のコンビニにでも行くようにぽんっと発着場に行き、滑り込むようにロケットに乗り込んでいたので、少し都合が良すぎるように感じました。
 
火星ではすぐに電車に乗っているシーンから始まっていましたし、あの都合の良さ・テンポの良さはSF映画だからというよりも夢だったからではないかなと思います。
 
映画『インセプション』でも、夢の中だと「どうやってこの場所まで来たのか分からない」という描写がありましたし…夢ならではの移動カットだったのではないかな。
 
掘削機で現れる敵

火星での移動を支えていてくれていたタクシー運転手・ベニーが、ラストで一般的な武器ではなく掘削機に乗って現れたのも気になりましたね。

 

目的の場所が行き止まりで戸惑っていたところに、掘削機でクエイドたちを潰そうとする敵が現れるのはあまりにも都合が良すぎます。

 

普通の武器を持っていない・扱えないならまだしも、ベニーは普通に武器を扱って革命軍リーダー・ジョージ&クアトーを倒した実績がありますからね…。

 

なのであのタイミングで掘削機に乗って現れるのは、ストーリーの大筋が出来上がっているリコール社の夢だからこその展開だったのではないかなと思います。

 

クエイドの居場所がバレバレ

クエイドの居場所が、発信機がなくなった後もバレバレなのが気になりましたね。

 

最初は発信機が付けられていましたが、発信機を取った後もクエイドが滞在しているホテル・アジトの場所などがコーヘイゲン側にバレまくっていました。

 

特に「革命軍リーダーの居場所が全くつかめない」と言われていたのに、アジトの場所がすぐにバレて敵が突撃してきたのには違和感がありましたね。

 

あんなクエイドの後を追いかけたくらいですぐに場所が分かるのなら、今までにも尻尾を掴むチャンスはいくらでもあったはずですから…。

 

あの居場所がバレまくっていたのも、夢のテンポを良くするための演出だったのではないかなと思います。

 

リコール社での出来事
リコール社でパートナーとなる女性を作り上げる時、3つの質問だけで夢に出てきた女性・メリーナが出来上がるのも個人的には違和感がありました。
 
クエイドが答えたのはブルネット・筋肉質・奔放&従順の3つだけですからね。
 
脳波を自動的に読み取っているか、目鼻立ちなどの詳細についてもっと細かい選択があったのならまだしも、あの3つの質問だけでメリーナが出来上がるのは不自然でした。
 
なのであの好みの女性をつくるシーンは、最初からメリーナが出来上がることが決まっていた夢ならではの演出だったのではないかなと思います。
 
あの演出でつくられる女性像+ローリーは、おそらくクエイドの中の人が夢を見る前に選択した女性だったのでしょう。

 

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まとめ

 
古い映画でありながら、今観ても遜色のない魅力的な映画でした!
 
SFアクション映画でありながら、ストーリーも考察できるほどの面白さを秘めているので、古い映画に抵抗のない方にはぜひともチェックしてみていただきたいです。
 
どちらかといえば長く愛され続けている名作がお好きな方、人によって印象の変わるラストを考察するのがお好きな方におすすめな映画でした!