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映画『残穢 ―住んではいけない部屋―』のネタバレ感想・考察 ラストに映り込んだ赤ちゃん

残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―

 

ホラー要素を取り入れたミステリー映画『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』。

 

ホラー要素のあるミステリー映画で、今までになかった斬新さと面白さを楽しみつつ、イヤミスっぽいエンディングが個人的ツボに刺さるような映画になっていました!

 

イヤミス系の作品がお好きな方、ホラー要素のあるミステリー作品がお好きな方におすすめです!

 

 

映画『残穢 ―住んではいけない部屋―』の作品情報

 

あらすじ

実話怪談をもとに小説を書く女性・私。

 

そんなの元に、マンションで一人暮らしを始めた大学生・久保さんから部屋がおかしいという内容の手紙が届きます。

 

興味を持った私が久保さんと共にその部屋について調査していくと、久保さんの前の住人も同じように奇妙な現象に悩まされていたこと。

 

そしてその後、引っ越し先で命を落としていたことを知りました。

 

さらに怪奇現象は自分の部屋だけでなく、他の部屋でも不思議な現象が起きていることを知ります。

 

そのことから部屋ではなく土地に問題があるのではと考えた2人が土地の歴史を紐解いていくと、マンションが建つ前から奇妙な現象は起きていて…。

 

予告動画


映画『残穢【ざんえ】−住んではいけない部屋−』予告編

 

動画リンク

 

映画『残穢 ―住んではいけない部屋―』の感想

 

【面白ポイント】

  • ホラー要素のあるミステリー
  • 実話怪談の連鎖というテーマ

 

ホラー要素のあるミステリー

パッケージの雰囲気からホラー映画だと思っていたのですが、ジャンルとしてはホラー要素のあるミステリー映画ですね。

 

ただ恐怖に悩まされる・怯えるというわけではなく、不思議な現象が起きる原因や歴史を調査していくストーリーです。

 

なのでホラー映画がお好きな方から、ミステリー作品がお好きな方にまで楽しめるような作品になっていました。

 

ただどちらかと言えばメインとなってくるのはミステリーの方なので、ホラー表現は控えめです。

 

印象としては以前記事にした映画『リング』と似ています。

 

ホラー要素があるけどあくまでもメインはミステリー・サスペンスという、展開・映像・空気感がよく似ていましたね。

 

なのでホラー映画を求めている方よりかは、ホラー要素のあるミステリー・サスペンス作品がお好きな方におすすめな映画になっています!

 実話怪談の連鎖というテーマ

全く違った実話怪談を集めていたはずなのに実は裏で繋がっていた、歴史を紐解いていくと全てが繋がっていくという実話怪談の連鎖というテーマが魅力的でしたね。

 

作家である私が久保さんと共に不思議な現象について調査していくと、パズルのピースが少しずつ集まっていくような…。

 

全ての情報を正しい位置に組み立てていくと1つの絵が完成するようなストーリー展開が面白かったです!

 

現実世界でも色々な心霊話や都市伝説を読んでいると、似たような話を聞いたことがあるなと思うことがあるので。

 

心霊好きとしてはこんなテーマの映画が欲しかったという感じの映画でしたね。

 

なのでただ怖いというだけでなく、実話怪談ならではの連鎖のあるホラー映画をお求めの方、ホラー映画というよりかは実話怪談がお好きな方におすすめな映画です!

 

映画『残穢 ―住んではいけない部屋―』の考察

 

【考察ポイント】

  • ラストに映り込む赤ちゃん
  • ラストの展開&タイトルの意味

 

ラストに映り込む赤ちゃん

ラストの元405号室の住人一家が誕生日パーティーをしているシーンで、ローソクを吹き消す瞬間のフラッシュで画面右側に大きな赤ん坊が映し出されています。

 

この一家はマンションの心霊現象に悩まされて引っ越しましたが、1度穢れた土地に住んだことで付いた穢れは取れません

 

なので引っ越したところで心霊現象から解放されてることはないということが、あの映り込んだ赤ちゃんから分かるようになっていたと思います。

 

穢れは土地に付き、その土地に住んだ人に付き、また新しい土地へと穢れを運び続けるようですから…彼らは永遠にあの心霊現象に悩まされ続けることでしょう…。

 

ラストの展開&タイトルの意味

穢とは部屋に残された穢れのことで、穢れの残る部屋に住んでしまうともう逃れることはできないという意味が込められていたのだと思います。

 

穢れとは、霊のことですね。

 

地縛霊と言うか…この世に未練があるために成仏することが出来ずに、その土地に留まっている例のことだと思います。

 

そんな霊のいる部屋に住んでしまうと、土地に憑いていた霊は住人にも憑き、引っ越したところで1度憑いた霊からは逃れることが出来ません

 

なので引っ越した人々も引っ越し先で心霊現象に悩まされ続けているし、命を落としている人もいるのだと思います。

 

さらに、霊が憑いている人が行った場所でも霊は自分のかけらのような物を残すようになるので、霊の影響を受ける地はどんどん広がるばかりです。

 

だからこそ、霊とは関係なかった住職のところや私の職場にも、心霊現象が起きていたのだと思います。

 

そう思うと『住んではいけない部屋』といいつつ、そんな部屋はこの世の中にたくさんあるのではないかなと。

 

大切なのは住んではいけない部屋を避ける・引っ越すことではなく、建物を建てる前の地鎮祭、お祓い・厄払いということかなと個人的には思いました。

 

映画『残穢 ー住んではいけない部屋ー』の関連作品

 

リング

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  • 松嶋菜々子
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今作がお好きな方に!
どちらかといえばストーリーメインなホラー映画がお好きな方におすすめです。

 

まとめ

 

ホラー要素のあるミステリー映画、実話怪談の連鎖をテーマにした映画ということで、目新しさもありつつ心霊好きとしてはかなり楽しむことが出来ました!

 

淡々と進んでいく映画になっているので、人によって好みは分かれるかもしれませんが…。

 

ホラー要素のあるミステリー映画がお好きな方、実話怪談がお好きな方はぜひともチェックしてみてください!